06県アマ 決勝最終日相模原 東

開催日: 2006/6/13 (火)

大会名: 神奈川アマ

部門名: 男子の部

会 場: 相模原G.C.

Topics

松田 初の栄冠

2006/6/13 (火)

大混戦のプレーオフ制す

県内アマチュアゴルファーナンバーワンを決める「神奈川アマ2006」の男子の部決勝最
終日は6月13日、相模原市大野台の相模原ゴルフクラブ東コース(7204yd、パー72)に123選手が参加して行われ、松田永基(海老名)が通算5オーバーの149で初優勝に輝いた。
初の2日間(36ホール)開催となった最終日は大混戦。初日トップに立った松田、小野恒太(横浜)と、この日ベストスコア(73)をマークした鹿島康裕(相模原)が通算5オーバーで並んだ。3人によるプレーオフ1ホール目で小野が脱落。4ホール目でパーセーブした松田が鹿島を振り切り、栄冠を手にした。
連覇を狙った義澤秀雄(相模原)はスコアが伸びず、27位タイだった。
来年の決勝シード権は通算158までの上位20選手が獲得。最終日の兢技完了した102選手(上位20選手を除く)が、準決勝シード権を得た。

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勝利決定づけた2打目

プレーオフ4ホール目。 松田永基が約50㌢のパーパットを決め、悲願のタイトルを手にした。
難度の高い18番(478yd、パー4)、松田が得意とするドライバーが的確にフェアウエーをとらえる。残り約170yd。7Iでの2打目は、正面に立つ2本の木の間を抜き、落下点で待つバンカーをかわすようにドローがかかり、ピンの下にピタリ。鹿島の2打目はグリーンに届かず、その時点で勝利は決定的となった。
「ボギーになっても、左のバンカーに入れてもいいと思い、ドローで攻めた」と振り返る松田。この日、本戦とプレーオフ2ホール目の18番は、2打目をいずれもグリーン右のバンカーに入れてボギー。ものにできなかった苦い経験を、3度目に生かした。
初の2日間開催の決勝も、心理面で優位に働いた。この日アウトを終え、首位から4打差をつけられた。しかし「好スコア選手が集まる最終組で1位になれば、優勝のチャンスはある」と、勝利をイメージしながら戦い、プレーオフに滑り込んだ。
向上高でゴルフを始めてから17年。300ydを超えるロングドライブを武器に、昨年7月の日本アマ出場を果たすなど、舞台は広がりを見せる。「(藤田大や石井保行ら)全国区の選手を相手に勝てたことは大きな自信になる。もちろん(来年も)連覇を狙います」。激闘を乗り越え、29人目の王者に名を連ねた。 
(浅川 将道)

目前で悲願するり
鹿島、パット打ちきれず

プレーオフ2ホール目の18番。沈めれば初優勝となる約1.5㍍のパーパットは、わずかにカップ左をすり抜けていった。2002年大会2位の実力派・鹿島康裕(41)が、ことしも目前の悲願を逃した。
県アマ出場18回目を数え、2年前からは相模原GCのメンバーでもある。上って下るフックラインは熟知するが、「ストロークの感覚じゃなくて、ガツンと決めにいくべきだった」と、どこか守りに入っていた一打を悔いた。
首位と3打差の最終日は「アンダ一は出ないだろうし、イーブンで回ればチャンスはあると思っていた」。初日より難度の高いピンポジションに上位陣が手を焼くなか、この日ベストの73は胸を張れる。最後は力尽きたが、「次はぶっちぎりで勝つよ」。挑む思いは、まだ燃え尽きていない。 
(塩野 圭太)

1ホール目で夢消える

○…初日1オーバーで首位に立ち、この日も我慢のゴルフでプレーオフに臨んだ大学4年の小野恒太だったが、1ホール目で夢は消えた。
約5㍍を残した下りのパーパットは「タッチは合わせたが、曲がりすぎました」。カップ右に外れ、優勝争いから最初に脱落した。
小野は、横浜商大高から帝京平成大に進学、現在は戸塚CCでアルバイトをしながらゴルフを勉強している。伸び盛りの21歳は「(プレーオフの)場にいられたのがうれしかった。でも終わったら悔しさもこみ上げてきた」と複雑な表情だった。

目標逃してもさばさば

○…昨年優勝の義澤秀雄(25)は初日に続き80とスコアを崩し、27位タイに終わった。
平均飛距離約280ydを誇る飛ばし屋だが、肝心のショットが安定しなかった。アウトだけで6ボギー。「一流のコースでいいセッティングをされると、まだ自分の力では対応しきれない」とさばさばした様子だ。
今大会から導入された2日間開催の難しさも痛感したようだ。「調子が悪いとそれを引きずってしまう。目標のベスト20に入れなかったのが残念」と振り返った。

男子の部 決勝最終日 相模原G.C.東(PDF)