06県アマ 決勝1日目相模原 東

開催日: 2006/6/12 (月)

大会名: 神奈川アマ

部門名: 男子の部

会 場: 相模原G.C.

Topics

木戸 ミラクル逆転初V

2006/6/12 (月)

最終ホール 会心のイーグル


アマチュアゴルフの「神奈川アマ2006」は6月12日、相模原市大野台の相模原ゴルフクラブ西コース(6140yd、パー72)で女子決勝を、同東コース(7204yd、パー72)で男子決勝第1日をそれぞれ行った。女子は111人、男子は178選手が熱戦を展開した。

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女子の部は前半(アウト)を35で回った高校2年の木戸愛(横須賀)が1イーグル、3バーディー、6ボギーの73で初優勝。1打差の2位には斉藤愛璃(厚木北2年)が、同じく高校1年の片平光紀(川崎)が76で3位に入り、高校生が上位を独占した。前年覇者の高橋香雅美(松田)は後半崩れ、82で12位タイに終わった。上位20位までの遣手は来年の決勝大会シード権を獲得した。
今回から2日間開催となった男子の部は小野恒太(横浜)と松田永基(海老名)が73でトップに並んだ。117位タイまでの上位126選手が13日の最終日に進出した。

「飛ばす」原点に返り

高校生同士が優勝を争った女子の部決勝。最終18番(パー5、470yd)に大逆転のドラマが待っていた。
16歳の木戸愛はフェアウエーほぼ中央、残り約220ydの2打目に勝負をかけた。首位に1打差の状況は知り得ないが、周囲の視線から「小差」の感触は得ていたからだ。
「乗らなくても(グリーン手前の)バンカーは越えたかった」と3Wを握る。大きなスイングアークから放たれたボールは、ピン手前へピタリ。続く3㍍のイーグルパットも強気に攻め、ボールはカップ奥で一度躍って沈んだ。
前半を首位ターンも折り返しの10番から3連続ボギー。「焦ったし、気持ち悪くなった」。だが、勝負どころで取り戻したのは「最初にドライバーにはまった。周りの大人に飛距離を褒めてもらえた」という、飛ばす面白さの原点だ。
172㌢、57㌔の恵まれた体格と強靭な足腰、背筋力は元プロレスラーの父・修さん(55)譲り。両親の勧めもあって昨春からゴルフ界の強豪・東北高へ“留学”中だ。「(宮里)藍先輩のように世界で活躍できる選手になりたい」。挑戦4年目でつかんだタイトルが遠くない未来を予感させた。         
  (塩野 圭太)

1打届かず斉藤悔やむ

18番のバーディーパットがカップの右に外れ、斉藤愛璃の初制覇の夢は消えた。 2オーバーで迎えた最終ホールで、3打目はピン左上5㍍に。斉藤は「下りのスライスライン。グリーンが速い分、弱く打たなければならず難しかった」とうつむいた。15、16番で連続バーディーを奪うなど、カップまで打ち切る強気のパットでリズムをつくっていた。それだけに、最後まで貫けなかったことを悔やんだ。
斉藤は女子ジュニアでは中学2年、3年と今年の高校の部を制してきた。「女王」の座には1打届かなかったが、その歩みは着実に前進している。「後半はイーブンパー。しっかり立て直せたことは収穫。来年こそは優勝したい」。高校2年生はさらなる飛躍を誓った。                  
  (浅川 将道)

松田と小野首位タイに  男子の部

初タイトルへ闘志

○…男子の部第1日は、昨年13位の松田永基(32)と帝京平成大4年の小野恒太(21)が73で首位に並んだ。
松田はアゲンストの11番(パー3、215yd)でティーショットをピン手前2㍍に落とし、この日2つめのバーディー。「今日で61歳になったおやじ(政一さん)のおかげかな。(13日は)最終組で緊張を楽しみたい」と、静かな闘志を燃やした。
横浜商大高出身の小野は、8、9番の連続バーディーで序盤の出遅れを取り戻した。「チャンスは何度もない。当たって砕けない程度に頑張ります」と、こちらも初タイトルへ意欲たっぷりだった。

女子の部 決勝 相模原G.C.西(PDF)
男子の部 決勝1日目 相模原G.C.東(PDF)

男子の部 決勝最終日 組合せ