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扇が初の栄冠
2011/4/4 (月)
ゴルフの「神奈川アマ2011」は4月4日、ミッドシニア(65歳以上)男子の部を藤沢市の芙蓉カントリー倶楽部(6018yd、パー70)で行った。111人が参加して18ストロークで競われ、トータル73ストロークの扇徳男(湯河原)がマッチングスコアの結果、初優勝に輝いた。
トリッキーなコースに苦しむ選手が続出する中で、扇は3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーと、出入りは激しかったがスコアをまとめた。
扇は6月13日に、平塚富士見カントリークラブ・大磯コースで行われる男子の部決勝への出場権を獲得。上位6人は5月27日にレイクウッドゴルフクラブ・西コースでのシニア男子の部決勝への出場権を芋にした。
また、男子の部第2予選も同日、中井町のレインボーカントリー倶楽部(6960yd、パー72)に161人が参加して18ホールストロークプレーで行われハ水石琢哉(松田)がメダリストに輝いた。
水石は5バーディー、4ボギー、1ダブルボギーのトータル73にまとめ、6月13日に行われる決勝の出場権を獲得した。
5月23日に湘南カントリークラブで行われる準決勝には、87ストロークまでの上位67人(メダリストを除く)が出場する。 (神奈川新聞・鈴木秀隆、木村敏彦)
男子65歳以上の部:
大崩れせず「楽しめた」
真冬のような寒さの中、6組目でスタートした扇(68)のスコアを逆転する選手はいなかった。2009年の東日本ミッドシニア選手権で優勝した経験を持つ実力者は「(後続の人から)もっといい記録が出るでしょ」と控えめに話していたが、結果を知り素直に革んだ。前半最後の9番(405yd、パー4)では林に打ち込んでダブルボギー。「ドライバーの手応えがありすぎた」。しかし大崩れはしなかった。後半最初の10番(396yd、パー4)でバーディーを奪い、以降は「楽しく我慢できた」という。

会社経営を退き、都内から湯河原に移住して4年になる。県アマでは07年のシニア男子の部でメダリストに輝いた経験がある一方、マッチングスコアの結果、頂点に立てなかった思い出もある。一緒にゴルフを楽しむ妻裕子さんが今回もそっと見守った。「ハラハラ、ドキドキです」と裕子さん。内助の功も大きかったようだ。
シニア男子の部など二つの決勝進出権を得た扇は「楽しみながら臨みたい。まぐれでも勝ったらかっこいいですよね」とマイペースで次の舞台を目指した。
(神奈川新聞・鈴木 秀隆)
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男子の部第2予選・レインボーCC
水石がメダリスト
武者修行の成果実る
○…「少しは成長したかな」。18歳のメダリスト・水石の顔に笑みがこぼれた。
松田小5年でゴルフを始め、松田中3年時に日本ジュニア選手権に出場した逸材。「ゴルフに専念したい」と、茨城の名門・水城高に進学した。
この日は、13番(178yd、パー3)で「距離を読み違えて」、ティーショットをグリーン奥のバンカーへ。ダブルボギーとしたが「高校で、そういうときにあきらめないことも学んできた」。続く14番(539yd、パー5)で、残り約240ydの第2打をグリーン手前15ydにつけると、上りの第3打をPWで転がしてカップまで30㌢にぴたり。バーディーをもぎ取った。
今春からは中大ゴルフ部に所属する。「もっと成長して、いつかはプロゴルファーに」と、大きな夢を膨らませた。
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