県アマ11 女子14~17歳 レイク西

開催日: 2011/4/1 (金)

大会名: 神奈川アマ

部門名: ジュニアの部

会 場: レイクウッドG.C.

Topics

「神奈川県アマチュアゴルフ選手権2011」開幕!!

2011/4/1 (金)

 県内のアマチュアゴルファーが頂点を競う「神奈川アマ2011」が4月1日開幕し、ジュニアの部は大磯町のレイクウッドゴルフクラブ西コースで、男子の部第1予選は葉山町の葉山国際カンツリー倶楽部・ダイヤモンドコース(6514yd、パー72)でそれぞれ行われた。

junior_champ.JPG

左から松下、原田、大森、山田

 ジュニアの部は10~13歳の男女(ともに5841yd、パー72)、14~17歳の男子(6734yd、パー72)、同女子(6285yd、パー72)の4部門に計145人が参加。14~17歳男子は山田大晟(横浜)が2位に3打差の74で初の栄冠。同女子は大森紗帆(横浜)が前年の同部門覇者・川岸史果(横浜)と77で並ぶ接戦となったが、マッチングスコアの結果、大森が初優勝した。それぞれ男子、女子の部の決勝大会に進出し、今秋の山口国体出場も内定した。
 10~13歳男子は原田大雅(藤沢)が2位に7打差の73、同女子は松下成果(横浜)が78で、ともに初優勝した。

 男子の部第1予選は148人が参加し、18ホールストロークプレーで競い、最初のメダリストに浜田勝(横浜)が輝いた。起伏に富んだコースと海からの風でスコアメークに苦しむ選手が多い中、浜田は1バーディー、5ボギーのトータル76で初のメダリストとなった。
hamada.JPG

 5月24日、横浜カントリークラブ・西コースで行われる準決勝には、88ストロークまでの上位65人(メダリストを除く)が出場。予選は今月26日まで9会場で、準決勝は5月に5会場で行う。決勝(6月13、14日、平塚富士見カントリークラブ・大磯コース)には、昨年の上位入賞者と予選9会場のメダリスト、各準決勝の上位20人などが出場する。
(神奈川新聞・鈴木秀隆、川村真幸)

 ◇ジュニアの部

14~17歳男子 山田 14~17歳 大森 初V


後半踏ん張り挽回


「18番は大切。キーポイントになる」。2位と3打差の74で男子14~17歳の部を制した山田(横浜)が予想した通り、後半の踏ん張りが勝負を決めた。 練習ラウンドで確認したコースの中でも18番(378yd、パー4)は 「グリーンが速かった」。だからこそ、慎重なパットを心掛けようとした。
 ところがティーショットは右のバンカーへ。そこで動じず、得意の8Iで150ydを飛ばし、ピンから3㍍の位置に。「ここは入れたい」。これまでの練習を信じ、集中した一打でパーに収めた。
 アウトスタートで前半を39で折り返した山田。前半にトリプルボギーをたたいたものの、終わってみれば4バーディー3ボギーと挽回した。
 「難しい状況からパーが拾えたときが喜び」と話した通りの粘り。4回目の出場で得た初優勝も「実感が湧かないです」と戸惑いながら、礼儀正しい青年の顔に少しずつ笑顔が広がった。
 夢はプロゴルファー。今月からはゴルフ部のある旭陵高に進学する。
腹筋や背筋のほか、約5㌔の距離を走って鍛える毎日だが、「アイアンの精度を高めたい。アプローチの練習も重要」と課題を掲げていた。     
(神奈川新聞・鈴木 秀隆)

緊張も前向きに

女子14~17歳の部を制した大森(横浜)は競技後、スコアを表示するモニター画面の前でポロポロと涙を流していた。「悔し涙だったんです」。完全に負けたと思い込んでいた。だが、昨年の覇者と77で並んだマッチングスコアの結果、初優勝したと分かり、それは喜びの涙に変わった。

「運で勝てたようなもの」と謙遜する大森は、ショットが思うようにいかず苦しんだ。1バーディー1ボギーの36で折り返したものの、後半は1ダブルボギー、3ボギーの手痛い結果が待っていた。
 しかし、6番(308yd、パー4)が象徴するように、ティーショットが左に曲がり、OB寸前になったものの、グリーン手前に修正。最後は約2㍍のパットが決まり、パー。アプローチが強くなりすぎた8番(365yd、パー4)もピンで止まってパーで終えた。大崩せず「いい日なのかな」と前向きに意識を切り替えたことが奏功。優勝を意識し、一時は緊張から吐き気に襲われながらの奮闘だった。
 「ゴルフはいい時も悪い時も自分の責任」と思う。練習の成果がはっき出る上に、「ツキもあるのが魅力」という。今月から進学する日大高でルフ部に入る15歳は、すっかり笑顔になっていた。    (神奈川新聞・鈴木 秀隆)

雪辱果たし満足気

 ○…「今年は優勝しようと思っていた」。男子10~13歳の部で、見事に初優勝した原田(藤沢)は昨年準優勝だった雪辱を果たし、満足そうに話した。
 「ショットがいまひとつだった」と言うものの、17番(120yd、パー3)では約15㍍のロングパットを決める会心の場面もあり、「助けられた」とホッとした様子。
 8月に日本ジュニア選手権に出場予定で、「今年はトップ5に入りたい」と新たな目標を見据えた。

「本当にうれしい」

 ○…女子10~13歳の部で初優勝した松下(横浜)は「本当にうれしい。ありがとうございます」と素直に喜びを表現した。
 1バーディー1ダブルボギー5ボギーながら、2位と3打差の78で突出した強さを見せた。「力加減がうまくできた」という4㍍のパットを決めた9番(322yd、パー4)のバーディーにも自信を深めた様子。
 昨年記録したベストスコアは73。「今年も更新したい」と次の目標に意欲を見せた。

 犠牲者悼み黙とう

 ○…ジュニアの部の表彰式前に、東日本大震災の犠牲者を悼み、参加者全員で黙とうをした。
 会場には「ゴルファーから被災地へ愛の輪を広げよう」と呼び掛ける募金箱も設けられ、1個千円でリストバンドを販売。参加者や保護者らから次々と募金が集まっていた。
 県ゴルフ協会は「大会を通じて設置し、秋の研修会や市民大会でも呼び掛けたい」と話している。

 ◇男子第1予選
浜田初メダリスト
「自然体」貫き栄冠


 ○…メダリスト第1号は39歳の会社員。高速グリーンや強い海風と冷静に向き合い、初の決勝切符を手に入れた。
 浜田は昨年まで5年連続で準決勝敗退だった。今年は「自然体」を強く意識した。「スイングチェックしながら回ると、どうしても力む。気にせずやろう」。強風は低い弾道で対処し、パーパットを何度外しても「普段通りに」と言い聞かせ、気持ちを切らさず18ホールを回り切った。
 外資系企業の営業マンとして「朝から晩まで」仕事に没頭し、休日は男の子3人の子育てに忙しい。ゴルフの練習は「せいぜい週1日」。決勝に向けたペースアップもかなわないが、晴れ舞台でも自然体を貫いて20位以内を目指す。

葉山成績

男子10歳~13歳の部

女子10歳~13歳の部

男子14歳~17歳の部

女子14歳~17歳の部   記事ページへ