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川岸 返り咲き
2011/6/6 (月)
「神奈川アマ2011」女子の部決勝は6月6日、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・西コース(6358ヤード、パー72)で122人が参加し、18ホールストロークプレーで行われた。日大高2年の川岸史果(横浜)が、1アンダーの71ストロークで2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。
高校生までのジュニアが出場選手の約2割を占めた。川岸は前半は出入りの激しいゴルフでイーブンパーで折り返したが、後半は1バーディーにまとめ、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーで神奈川女子アマの頂点に返り咲いた。
2位には1打差で高校1年の河野美桜(相模原)が入った。
少女に女王の貫録
「守るゴルフ覚えた」
激しい競り合いで、一時はプレーオフかと思われた女子決勝を制したのは、16歳の川岸だった。2009年に大会最年少の14歳で初優勝した逸材は、「攻める一方だった当時に比べて、風を読むなど、守るゴルフを覚えました」。2年の時を経て、さらに大きく成長した姿を見せてくれた。前半は、同じ組の石橋(17)を1打差で追う展開。「すぐ追いつきたい」と静かな闘志で迎えた後半の11番(144ヤード、パー3)は、9メートルのバーディーパットが狙い通りのスライスラインでカップに入った。「ピリピリした緊張感の中で、決められたのがうれしい」
イーブンパーで並んでいたほかの選手たちが次々と崩れ始める中、最後まで「意識し過ぎるとプレッシャーになる。一打一打に集中した」と緊張感を切らさず。結局、18番をパーで終えたことが、最後をボギーとした一つ前の組みの河野(15)との勝負を分けた。「風を読むのがうまくないが、きょうは読みやすかった」と、天候も味方につけた。
6番(308ヤード、パー4)ではダブルボギーもたたいたが、「(同じ会場だった)ジュニアの部でも6番はダボ。自分の鬼門ですね」と笑って気にせず、次の7番をバーディーとして持ち直した。
来週に団体戦もある全国高校選手権の関東決勝大会を控え「これで集中できます」。2年前はあどけない表情だった少女には、女王の座にふさわしい貫録が備わっていた。
(神奈川新聞・鈴木 秀隆)
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※80ストローク上位15位までが来年の決勝シード権を獲得。93ストローク上位80位までが来年の準決勝シード権を獲得。決勝シード権、準決勝シード権に関する順位については、マッチングスコアカード方式によって決定。 記事ページへ