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高田(男子)、本田(女子)が栄冠
2005/5/9 (月)
ともに2年ぶりの頂点
「県アマゴルフ2005」は9日、横浜市磯子区の磯子カンツリークラブ(男子6558yd、女子6187yd、ともにパー72)でミッドシニア男子(65歳以上)の部とシニア女子(50歳以上)の部を行った。男子の部には81選手、女子の部には84選手が出場し、18ホールストロークプレーで腕前を競い合った。
男子は高田健治選手(鎌倉)が4バーディー、4ボギーの72ストローク、女子は本田芙佐子選手(藤沢)が1バーディー、9ボギーの80ストロークで、ともに2年ぶりの優勝を果たした。
高田選手は6月13日の男子決勝(相模原ゴルフクラブ)、本田選手は6月6日の女子決勝(相模カンツリー倶楽部)への出場権を獲得した。本田選手は、9月に富山で行われる日本スポーツマスターズにも出場する。
(佐藤 英仁)
「体を使って打てた」
○…「体をうまく回してショットが打てた。勝因はそれかな」。シニア女子の部を制した本田芙佐子選手(59)が、笑顔で振り返った。
大型連休中、練習場で久々に自分のショットをビデオで撮影。腕に頼ってテイクバックしている姿を見て「これが自分? こんなんじゃダメだ」と、思わずがっかりしたという。
それから二日間、理想のスイングを忘れないように、朝昼晩と姿見の前でチェック。その成果が本番で発揮され「体を使って打てた分、いつもより飛距離が出た」と、相好を崩した。
ショットが安定し、自信を取り戻したゴルフ歴20年の本田選手は、「若い人のパワーにはかなわないけど、シニアは寄せとパットで勝負」。6月6日の決勝
に、意欲を見せていた。
さえ渡るパット
○…ミッドシニア男子の部で優勝したのは、前日の練習ラウンドで「全然ダメだった」という高田健治選手(70)。それが、本番ではまるで“別人”に変身。パットがさえ渡り、4バーディーを奪ってみせた。
出だしの1番。セカンドショットをピン下1㍍につけると、他の選手のパットに意識を集中させた。「随分、速いな」。グリーンの仕上がりを頭にたたき込むと、いきなりバーディーに仕留めてみせた。
「ここに所属しているけど、こんなに速いグリーンは初めて」。球足の速いグリーン(11フィート)にベテラン選手の多くが手を焼く中、3、4番でも連続バーディー。1番でつかんだ感触を最後まで手放さず、ライバルたちを置き去りにしていった。
10番では自身も驚くスーパーショットも飛び出した。セカンドショットがグリーン奥7㍍のラフにはまり、「これが入ったら運がいいな」。そのアプローチショットが、カップに沈み込んだ。
「きょうは出来すぎ。仲間と楽しみながら、これからも健康維持に努めますよ」。気負いのない自然体のベテランゴルファーが、また一つ勲章を手に入れた。
5月9日 男子65歳以上の部 磯子C.C.(PDF)
5月9日 シニア女子50歳以上の部 磯子C.C.(PDF)