05県アマ 決勝相模

開催日: 2005/6/6 (月)

大会名: 神奈川アマ

部門名: 女子の部

会 場: 相模C.C.

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初優勝 喜びあふれ

2005/6/6 (月)

「神奈川アマ2005」は6日、大和市の相模カンツリー倶楽部(6262yd、パー74)で女子決勝とグランドシニア男子(70歳以上)の部を行った。女子は95選手、グランドシニア男子は52選手が出場し、18ホールストロークプレーで熱戦を展開した。

 女子の部は、前半を2アンダーで回った高橋香雅美選手(松田)が、1イーグル、4バーディー、5ボギーの73ストロークで初優勝。前年覇者の吉田弓美子選手(厚木北高)は追い上げ届かず、2打差の2位に終わった。3位は増島忍選手(座間)。上位20選手が来年の決勝大会シード権を獲得した。

 グランドシニア男子は、13番でホールインワンを決め1イーグル、4ボギー、1ダブルボギーの水島隆治選手(茅ヶ崎)と村松文明選手(横浜)が78ストロークで並んだが、マッチングスコアにより水島が初優勝した。

痛かった3パット

 ○…昨年に続き、ジュニアと一般の2冠を狙った吉田弓美子だったが、後半の追い上げも2打届かなかった。

 「ショットに不安があって、パットでカバーしようと思っていたが、実際プレーしてみたら逆だった」と振り返った。17番(パー5)では痛恨の3パットでボギー。「高橋さんが2アンダーで前半を終えたのは知っていた。巻き返すしかない」との思いはかなわず、致命的な3打差に開いた。

 それでも最終ホールでは、イーグルかというアプローチも見せ、優勝候補としての意地は見せた。JGAナショナルチームの選手として諸見里しのぶ選手らと海外でも戦い、ことし10月の日本女子オープン出場も決まっている。来年はプロテストを受ける予定で、その舞台は広がっていく。

「自分の未熟さが出た分(2位は)しょうがない」と隠さなかった悔しさが、将来への糧となる。

 

女子の部 高橋香雅美

苦手のコース見事に攻略

決勝会場を「苦手なコースの一つ」と話した高橋香雅美(34)が、見事に攻略して初の頂点に輝いた。

 「立ちにくいティーグラウンドがいくつかある」という不得意な理由を実証するように、練習ラウンドは83ストローク。その反省から、この日の本番ではしっかり調整し、後半の12番(パー5)ではイーグルを奪った。

 グリーン手前約50ydのラフからの3打目。SWで放ったボールをカップにねじ込んだ。「段になっていたのでグリーンは全く見えなかった。距離だけは合わせて打った」というショットで後続を引き離した。

 父の薦めでゴルフを始めたのは、社会人になってから。過去にはこの大会で予選落ちも経験してきた。「せっかくやるなら競技志向で」という思いから技術を磨き、昨年11月の日本女子ミッドアマで初優勝を収めるほどに実力をつけた。

 吉田らの実力派を抑えてただ1人のアンダーパーにも「3パットしたりチップインしたり」と出入りの激しさに苦笑いを浮かべた。

 近年、学生に独占されてきたトップの座。さらに成長の可能性を秘める「遅咲きの女王」は、歓声に照れながらトロフィーを掲げた。  (浅川 将道)

 

 

グランドシニア男子 水島 隆治

まさかの「エース」に笑顔

スコアカードに光る「1」の数字。スタートから4ホール目でホールインワンを決め、「気持ちよくラウンドできた」という水島隆治(70)がグランドシニア男子を制した。

13番(145yd、パー3)だった。7Ⅰから放たれた打球は、真っすぐにピンに向かっていった。2度はねてグリーン上を転がると、カップに吸い込まれた。

 「入った、入っちゃった」。思わずキャデイーも興奮のイーグルに、水島は「まさか入るとは。寄せもパットも決まり、午前中はいいことずくめだった」。同じ組で回った林忠夫(横浜)は「その後もまったく崩れなかった。アプローチは絶妙だし、ほとんどワンパットだった」と脱帽した。

 ことし2月に70歳を迎えた水島。「体のことを考えると、無理はできないから」と、夏場はコースに向かわず、練習場でアプローチショットに磨きをかける。飛距離が落ちた分、寄せとパットに時間を割き、より細やかなゴルフを目指す。

 「これからも楽しんでプレーできればいい」。そう気負いなく話す水島はしかし、まだまだ技術の向上を求めている。(佐藤 英仁)

 

6月6日 男子グランドシニアの部 相模C.C.(PDF)
6月6日 女子決勝 相模C.C.(PDF)

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