県アマ10 決勝 最終日 平塚富士見

開催日: 2010/6/15 (火)

大会名: 神奈川アマ

部門名: 男子の部

会 場: 平塚富士見C.C.

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藤田逆転V 4度目の制覇

2010/6/15 (火)

ゴルフの「神奈川アマ2010」男子の部決勝最終日は15日、中井町の平塚富士見カントリークラブ・大磯コース(6678yd パー70)に初日を通過した114選手が参加して行われた。
この日2アンダーの藤田大(横浜)が、通算3アンダーで2年連続4度目の優勝を果たした。4度の優勝は大会最多。

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初日を2位で折り返した藤田は、ショット、パットともに安定。5バーディー、3ボギーで68ストロークにまとめ、逆転優勝した。初日首位の義澤秀雄(相模原)は、速いグリーンに悩まされて通算2オーバーに後退し、準優勝に終わった。
来年の決勝シード権は、通算155ストロークまでの上位20人が獲得。最終日の競技を終えた上位20人を除く94人は、準決勝シード権を得た。
優勝、準優勝の2人はツアー競技の「キヤノンオープン」(10月7~10日、戸塚カントリー倶楽部・西コース)への出場権も獲得した。

安定感抜群で大会最多

終わってみれば、今年も藤田大(32)だった。ショット、パットともに、安定感が違う。技術はもちろん、「ミスをしたら徹底的に原因を突き止め、清算してから次を打つ」という姿勢が、支えている。
例えば14番。この日初めてティーショットが乱れて左の林に打ち込んだが、「ここはボギーでOK」と即断。歩きながら「右からの風を気にしてスタンスが中途半職になり、クラブが下から入ってフックした」と分析し、続く15番はイメージ通りのティーショットに修正した。急傾斜のグリーンでは、他の選手のミスを参考に軽めのショットで寄せてバーディーを奪った。
じわりと差を開き、17番でとどめを刺した。ピンまで約20㍍のグリーンエッジ付近から見上げ「何も考えずいける距離。劇的に入る予感がした」。チップインバーディーを決めて右手を突き上げると、同組の青木は思わず笑ってしまい、堀川は「今日は藤田さんの日」と観念した。
2003年の初優勝から7年。長くトップに居続ける秘訣は「レベルの高い人とプレーし、常にしびれる状況に身を置くこと」という。次は、02年以来の優勝を目指す日本アマと、プロと真っ向勝負するキヤノンオープンが、その舞台になる。    (神奈川新聞・川村真幸)

義澤「まだまだ足りない」

17番(186yd、パー3)。ピンまでは約25㍍。AWで放った第2打がカップの上を越えるのを見届けると、義澤秀雄(29)は思わず天を仰いだ。
思いを込めた一打だった。初日を終え2打差の首位。しかしこの日は短いパットが不調12、13、14番と、1~3㍍のパットを連続で外した。16番を終え、前日2位の藤田に逆に3打のリードを奪われていた。
17番は、目の前で藤田にチップインバーディーを決められたのに続き、「最後の運にかけるつもりで打ちました」という一打。だが、ボールは言うことを聞いてくれなかった。
2005年に続いて2度目の優勝を目指したが、「まだまだ足りないということ。決めきれないメンタルも、パットも、アプローチも」と潔く話す。準優勝で手にしたプロツアーへの初めての参戦権を「いろいろ勉強になるはず」と謙虚に喜んだ。

高3の堀川が健闘

○…厚木北高3年の堀川未来夢(17)が、4位入賞と健闘した。
初日は1オーバーの4位で、この日は藤田、青木、義澤らと同組になり「ついていこうと必死だった」。午前中は目標通りのパープレーで食らいついたが、午後から徐々に引き離された。
勝負の分かれ目は2オーバーで迎えた15番。3打目のバンカーショットが大きくグリーンを越えてボギー。トップ争いから脱落したが「(パープレーを目指し)攻めた結果だから仕方ない」と振り返った。
強豪アマのプレーを目の当たりにし「例えばティーショットが曲がっても、林に入らずラフで止まる。ミスの幅の狭さを実感した。初の決勝はいい勉強になった」と充実した表情だった。
(神奈川新聞・木村敏彦)


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