県アマ10 決勝 第1日 平塚富士見

開催日: 2010/6/14 (月)

大会名: 神奈川アマ

部門名: 男子の部

会 場: 平塚富士見C.C.

Topics

田谷 涙の初V

2010/6/14 (月)

ゴルフの「神奈川アマ2010」女子の部決勝は14日、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・酉コース(6252yd、パー72)に112人が参加し、18ホールストロークプレーで行われた。ベテランの田谷千秋、(横浜)が2オーバーの74ストロークで初優勝した。

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田谷は、雨にも集中力を切らさず、4バーディー(4ボギー、1ダブルボギー)を奪って県女子アマの頂点に立った。2位は、3打差で有田和美(茅ヶ崎)と中村美枝(横浜)が並んだ。
男子の部決勝も同日、中井町の平塚富士見カントリークラブ・大磯コース(6678ydパー70)で開幕。164人が参加し、初日は義澤秀雄(相模原)が6バーディー、3ボギーの67ストロークで首位に立った。111位タイまでの120人が、15日の最終日に進んだ。
男子の優勝、準優勝の2人は、ツアー競技の「キヤノンオープン」(10月7~10日、戸塚カントリー倶楽部・西コース)への出場権を得る。
(神奈川新聞・川村真幸、木村敦彦)

「奇跡」呼ぶ確かな技術

18ホールを終えてクラブハウスに戻る途中、田谷千秋(51)は、思わず泣き崩れた。「奇跡です。自分がトップだなんて」
4月から腰を痛め、この日もテーピングと、痛み止めの薬を使ってのラウンド。万全とはいえない体調でつかんだ初優勝は、確かな技術に支えられたものだった。
象徴的なのは、パッティング。カップの前後左右から、地面に顔を寄せるようにしてラインをチェック。アドレスでは左右の足を交互にしっかり踏みしめ、重心を確かめる。前日からの雨で重いグリーンにも「ラインは読めていた」。
この日一番の「奇跡」と話したのは15番(355yd、パー4)。2段グリーンの下側から、残り約20㍍のバーディーパットにトライ。フックラインに乗ったボールはカップへと吸い込まれ、「ラインだけじゃ駄目だった。押し込むぐらいの強さでいった」と振り返った。
美容室を経営する夫の哲哉さん(69)と「同じ趣味が持ちたい」と、約20年前にゴルフを始めた。「思い通りにいかないのが面白くて」と週2回のラウンドで練習。腕前は5月の日本女子シニア選手権で準優勝するまでに成長した。
近年はジュニア世代の躍進が目立つ女子の部。「遅咲きといわれるかもしれないけど、ゴルフは今が一番楽しい」。うれし泣きのあとには、笑顔の花が咲いていた。
(神奈川新聞・木村敦彦)

2位に対照的な2人

○…2位には、77ストロークの有田和美(36)と中村美枝(20)が並んだが、その表情は対照的だった。
有田は、最終18番(365yd、パー4)で残り20ydの第3打をピン横約1㍍に付けるなど、集中を切らさずプレー。「いい緊張感の中でやれた。いつもは守ってばかりだけど、きょうは攻められた」と満足げだった。
一方、中村は15番(355yd、パー4)で第2打をグリーン右奥に付けると、そこからのアプローチがオーバー。返しも寄らずダブルボギーとスコアを崩し、「きょうはアプローチもパターも全然駄目でした」と反省しきりだった。

雪辱誓う6位河野

○…中学生ながら、前回2位に食い込んだ河野美桜(相模原=清新中3年)は6位。追い上げを狙った終盤の16、18番で3パットするなど雨にぬれたグリーンに苦しみ、「パターが全然駄目でした」と涙を見せた。
小学3年からゴルフを始め、いまも週4日練習を欠かさない14歳は、「来年こそは優勝したい」と雪辱を誓っていた。

男子決勝

義澤、初日トップ


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男子決勝初日は、ティーショットがさえた2005年の王者・義澤秀雄(29)が首位に立った。
狭いフェアウエーと、起伏に富むグリーンに苦しむ選手が多いなか、「きっちり狭いところをつけた。アプローチは手前に、手前にと心がけたのがよかった」と義澤。15番(503yd)のティーショットは、フォローの風にも乗って残り約130ydの地点へ。本人も「ありえない」と驚くスーパーショットでバーディーを奪い、波に乗った。
これまで決勝に7回進んだが、優勝した05年以外はすべて20位以下。「何とか20位以内に入りたい」という謙虚な姿勢の元王者は、「今日だけです」と照れながらも、「優勝したときも前半がよかった」と5年ぶりの頂点を見据えた。          
(神奈川新聞・川村真幸)


女子の部決勝

男子の部1日目