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藤田選手 3度目のV
2009/6/9 (火)
「神奈川アマ2009」男子の部決勝最終日は6月9日、相模原市の相模原ゴルフクラブ東コース (7204yd、パー72)に128選手が参加し、18ホールストロークプレーで行われ、この日1オーバーの藤田大(横浜)が通算1オーバーの145で5年ぶり3度目の優勝を飾った。3度の優勝は歴代2人目。
初日をトップで終えた藤田は、この日もドライバー、アプローチともにさえ、2バーディー、3ボギーの73.1打差でスタートした2位の宮里政志(横浜)との差を3打に広げる快勝だった。
2年連続3度目の優勝を狙った松田永基(海老名)は初日の71位から巻き返したが、通算158の19位にとどまった。
来年の決勝シードは、通算158までの上位20人が獲得。最終日の競技を終えた105人(上位20人を除く)は準決勝シード権を得た。
上位2人はツアー競技の「キヤノンオープン」(10月8~11日、戸塚カントリー倶楽部西コース)への出場権も手にした。
パット不調も集中
視線、さらなる高みへ
15番(パー3)のバーディーパット。約3㍍の上りを慎重に決めると、藤田大(31)は、勝利を確信したように小さくこぶしを握った。「狙ったところで、しっかりバーディーがとれた。あれで(最後の)勢いに乗れた」
ドライバー、アプローチともに好調。しかし藤田を苦しめたのはグリーンだった。11番(パー3)では芝目の入り組んだピン横2㍍を外しボギー。13番(パー4)でも上り2㍍のフックがわずかに打ち切れずパーとした。
それでも「難しいコースだということは分かっていた。集中力を切らさないことを心がけた」。視線を下げ、芝目を見る。草を抜いて風を読む。コースコンディションへの意識は最後まで切れなかった。
愚直なほどに丁寧なゴルフ。その姿勢は最終組の中でも際立っていた。「とにかく丁寧に。それが持ち味ですから」。淡々とした口調に、史上2人目となる3度優勝の誇りがにじむ。
7月には日本アマが控え、今回の優勝でキヤノンオープンの出場権も獲得した。「レベルの
高い、この大会で優勝できたのは自信になった。神奈川の代表として恥ずかしくないプレーを見せたい」。県内1773選手の頂点に立ったアマ王者はさらなる高みを見据えていた。
(神奈川新聞・木村 敏彦)
宮里、3打差の2位と健闘
「勉強になった」
後半の15番(パー4)で課題を痛感した。フェアウエー「が狭いため1打目をスプーンで刻みパーセーブにつなげた。ドライバーで距離を稼ぐのがスタイルだが「自分のプレーを貫けなかった」と苦々しそう。
鹿島学園高入学と同時に沖縄から単身、茨城にゴルフ留学。高校日本代表にも選ばれた実力者だ。プロを見据えるからこそ得意のドライバーショットにこだわりを持つ。「バーディーを外した結果がパー」と印象を話る藤田のプレーがまぶしく映った。
それでも高校3年でフジサンケイクラシックに出場して以来、2度目のプロツアーの出場をつかんだ。「自分の力を図るのにいい機会。ブンブン振っていきたい」と意気込む。会場となる戸塚カントリー倶楽部で昨年、アルバイトをしていたといい「コースの癖はよく知っている」と自信をにじませた。
(神奈川新聞・武藤 龍大)
進化続けるベテラン
○…最終日の出場者で最年長の高橋敏(68)=松田町=は2日間をトータル169で回り「シニアと比べてコースのグレードが違うので、いい刺激になった」と笑顔だった。ドライバーの飛距離はここ5年間、伸び続け、この日の最高飛距離は約250ydという。「周りに迷惑を掛けなくてよかった。道具が良くなったおかげかもね」とおどけて見せた。
ゴルフ歴32年になるが、いまだ技術向上に余念がない。秦野市で飲食店を営む傍ら、週に3日、練習に励む。「遊びのゴルフばかりしていたら距離はとっくに落ちているよ」。勝負へのこだわりがベテランを支えている。
青木、惜しくも3位
○…青木龍一(21)=日大3年=は2位と3打差の3位でキヤノンオープン出場には届かなかった。アプローチをグリーン手前のバンカーに入れてしまうなど「ショットが正確に打てなかった」と反省する。それでも最終の18番は2打目をバンカーから5Iでグリーンに乗せ、きっちりパーセーブ。「いいイメージで終われたから良かった」と納得していた。
男子の部で一昨年は3位、昨年は2位と徐々に順位を上げていた。今大会は優勝を目標に掲げていただけに「やっぱり悔しいし、キヤノンオープンにも出たかった」と残念がる。
目標を7月の日本アマに切り替え「これからショットの練習をしないと」と意欲的だった。
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