
2017/5/30 (火)
県アマチュアゴルフ選手権2017の男子の部決勝最終日は30日、相模原ゴルフクラブ・東コース(7245ヤード、パー72)で125選手が参加して行われ、初日2位の鶴田貴也(横浜)がイーブンパーの72で回り、2日間トータル144で初優勝を飾った。
8位スタートの石坂友宏(横須賀)も72とまき返し、マッチングスコアカード方式で2位。金子憲洋(横浜)が3位に入った。初日首位の山田大晟(横浜)は79と崩れ、6位に終わった。
優勝した鶴田は10月に行われる愛媛国体の県代表選手に推薦される。
ライバル抑え雪辱
ギャラリーからの拍手で迎えられた最終ホール。2メートルのバーディーパットを沈め、有終の美を飾った鶴田は一緒に回った山田と最初に握手を交わした。昨年の覇者で初日トップのライバルから祝福され、ほっとした表情を浮かべた。1打差の2位でスタートした最終日はショットがさえた。圧巻は前半の9番(556ヤード、パー5)。ティーショットで270ヤードを稼ぐと、残り20ヤードの3打目のアプローチをピン手前に落とし、そのままカップへ沈めイーグルを奪った。山田も「あんなプレーをされたらたまったもんじゃない」と脱帽するだけだった。
これで「気持ちに余裕ができた」(鶴田)後半も冷静なプレーで手堅くスコアをまとめ、2位に4打差をつけてフィニッシュした。
初日首位タイだった昨年は最終日に85をたたいて脱落した。「覚えていない」と振り返るほどの悪夢。中学時代からしのぎを削り、練習も共にする同級生の優勝を見守るしかなかった。
「去年みたいにならないように」。一打一打に思いを込め、丁寧なプレーを心掛けることで雪辱を果たした。学生最後の出場を初優勝で締めくくった22歳は、「さらなる高みを目指したい」と、6月の関東アマや秋の愛媛国体での飛躍を期す。
(神奈川新聞社・矢部 真太)
攻めて浮上 石坂2位
2位の石坂は76の8位と出遅れた初日から一変。最終日は堅実なプレーが光り、72のイーブンでまとめた。首位と5打差のスタートだったが、諦めてはいなかった。「難しいコースだからチャンスは十分ある」(石坂)。前半から攻めの姿勢を貫いた。
7番(パー4)で6メートルのバーディーパットを沈め、9番(パー5)も3打目のアプローチでピンそば2メートルまで寄せて三つ目のバーディー。「このコースは曲げると駄目」と、後半も安定したショットを武器に1オーバーにとどめた。
今月7日には7アンダーの好成績で県アマ15~17歳の部で優勝。「高校生最後の年なので絶対に優勝したかった」と男子の部決勝も自信をもって臨んだが、初日の出遅れが響いて首位の鶴田を捉えることはできなかった。
ゴルフに専念するために通信制の日本ウェルネス高で学び、将来は大学からプロの道を描く。「この成績に満足せず、さらに上を目指したい」。日焼けした顔できっぱりと誓った。
(神奈川新聞社・佐藤 浩幸)
初出場の金子3位
○…日大1年の金子が初出場ながら3位でフィニッシュ。2日目の前半を終えて1オーバーにつけたが、「勝ちたいと欲が出てミスをしてしまった」と、後半の連続ボギーに悔しそうな表情を浮かべた。父は国内ツアー6勝の柱憲プロというサラブレッド。「優勝争いに加われたのは成果」と前向きに受け止めつつ、「もっと上を目指さなければならないし、努力が必要」と、悔しさを胸に成長を誓った。
成績はこちら