国体個人戦V2で堀川未來夢が受賞



2013/10/31 (木)

4人2団体に栄誉 --- 神奈川スポーツ賞 ---


神奈川の文化とスポーツの発展に功績のあった個人・団体に贈られる「第62回神奈川文化賞・スポーツ賞」(県、神奈川新聞社主催)のスポーツ分野の受賞者が21日に発表された。4人2団体が選ばれた。
体操世界選手権大会の男子床運動で日本史上最年少で優勝した白井健三さんらと、社会野球の都市対抗大会で51年ぶりの連覇を果たした横浜市代表のJX-ENEOS野球部などに贈られる。
贈呈式は文化賞受賞者とともに、「文化の日」の11月3日に横浜市中区の県民ホールで行われる。

個人の受賞者はゴルフの堀川未來夢(20)の他、体操の白井健三(17)、水泳で国体V2を達成した日本のエース塩浦慎理(21)、同じく水泳の高校総体女子200m自由形で2冠の五十嵐千尋(18)ら。
団体では、JX-ENEOS野球部の他、東京国体ボウリング競技少年男子団体戦2人チーム戦で連覇を達成した斎藤祐太・八鍬良太ペアが受賞した。

horikawa.jpg

堀川未来夢選手

国体個人戦V2
驚異的スコアで逆転


東京国体の成年男子個人戦で2連覇を達成。雨中の戦いを大逆転で制した20歳の新鋭は「自分でも何が起きているのかわからなかった」と驚きの声を上げた。
最終2日目の前半を終え、トップとは4打差。連覇は遠のいたかと思われたが「優勝は厳しいな」と、気楽に打ち始めて流れをつかんだ。
出だしの10番でバーディーを奪うと、12番(472ヤード、パー5)の1打目で狭いフェアウエーを捉え、残り訳150ヤードへ。2駄目をピン横2メートルに付けてイーグルを奪い「いいときの典型的なパターンだ」と好調を確信した。
「これなら(後半)20台もあるんじゃないの?」。周囲にはやされても「優勝もスコアも意識しない」と言い聞かせて平静を保ち、14番で2度目のイーグルを達成。後半を7アンダーの29という驚異的なスコアでまとめ、再び全国の頂点に立った。
奇跡のような逆転劇に「20台は実力で出るものではない。神様のおかげとしか言いようがない」。謙虚な言葉に、若き王者の人柄がにじんだ。
3歳でゴルフを始め、中学時代はテニス部。厚木北高ゴルフ部で再び打ち込み、素質を開化させた。
昨年は関東アマを制するなど好成績を収めたが「今年はいまひとつだった」という。それだけに喜びもひとしお。「思わぬところで結果が出た。ここから流れに乗っていきたい」と飛躍を誓った。(神奈川新聞・川村 真幸)