国体「スポーツ祭り東京2013」
堀川逆転V2(成年男子個人)
少年男子団体7年ぶり入賞









2013/10/2 (水)

国民体育大会「スポーツ祭東京2013」第4日は1日、東京都内各地(一部千葉県)で行われ、神奈川県勢は、ゴルフの成年男子個人で堀川未来夢(日大)が逆転で2連覇を達成し、少年男子団体では3位に入った。

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堀川未来夢選手


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少年男子チーム


※ 写真撮影 (神奈川新聞・浅川将道)

“奇跡”起こした平常心
後半「29」



「自分でも何が起きているのか分からなかった」ゴルフの成年男子個人で2連覇を成し遂げた堀川は、後半29という奇跡のような逆転劇を興奮気味に振り返った。
まさに圧巻だった。最終日の前半を終えてトップと4打差。「優勝は厳しいな」と、気楽に打ち始めたのが吉と出た。
10番でバーディーを奪うと、12番(472ヤード、パー5)の1打目で狭いフェアウエーを捉えて残り約150ヤードへ。2打目をピン横2メートルに付け、イーグルを奪った。
「淡々とゴルフをやって気が付いたら好スコア。いいときの典型的なパターンだ」。その後も「優勝もスコアも意識しない」と言い聞かせて平常心を保ち、14番でもイーグル。驚異の7アンダーで後半を終え、再び頂点に上り詰めた。
「20台は実力で出るものではない。神様のおかげとしか言いようがない」と堀川。初めての経験を謙虚に受け止め「連覇は素直にうれしい」と続けた。
厚木北高から日大に進み現在3年生。昨年は関東アマ優勝など好成績を収めたが「今年はいまひとつだった」という。それだけに喜びもひとしおで、二十歳の新鋭は「思わぬところで結果が出た。ここから流れに乗っていきたい」と飛躍を約束した。(川村
真幸)

「助け合って」3位
少年男子団体 7年ぶり入賞


ゴルフの少年男子団体で神奈川は抜群のハーモニーを奏でた。2日間にわたってミスをカバーし合い、堂々の表彰台入り。7年ぶりの入賞を果たした青山喜美男監督(64)は「3人で助け合い、よくやってくれた」と男泣きした。
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少年男子チーム

初日は最年長の山田(横浜旭陵高)が6アンダーの65で個人トップ。団体でも2位と上々のスタートだったが、最終日はその山田が第1組で74と失速した。「入賞できるかどうか…」。監督の表情が曇ったが、ここから選手たちは互いに支え合った。
初日は77と不振だった三浦(代々木高)が汚名を返上した。「(初日は)スコアを気にし過ぎて硬くなった。リラックス」。そう気持ちを切り替えて前半を2アンダーの33でまとめ、後半は3連続バーディーで締めて1アンダーの35.上位入賞の望みをつなぐと、初日67だった最年少15歳の呉(浜岳中)も安定感を保ち、73でまとめた。
危うい展開も、終わってみれば納得の結果になり「初出場で入賞できてうれしい」(呉)「初日は迷惑をかけたが、入賞できてよかった」(三浦)と笑顔。誰より肝を冷やした山田は「監督は『誰かが悪くてもカバーするのが団体』と言い続けていた。それができた」と振り返った。(神奈川新聞・川村真幸)

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成年男子チーム


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天皇杯得点

2位  神奈川52



成年男子団体最終成績

3位  神奈川430(217・213=堀川63、荒井71、金子79)



同個人最終成績

1位  堀川未来夢133(70・63)

33位 荒井 健人148(77・71)

48位 金子 光規149(70・79)



女子団体最終成績

6位  神奈川442(220・222=植野71、西山74、高木77)



同個人最終成績

16位 植野星香144(73・71)

22位 西山美希146(72・74)

66位 高木優奈152(75・77)



少年男子団体最終成績

3位  神奈川424(209・215=三浦68、呉73、山田74)



同個人最終成績

4位  山田大晟139(65・74)

7位  呉 司聡140(67・73)

41位 三浦大河145(77・68)



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