男子が森山、女子は天野が小学生大会の初代王者に



2013/6/29 (土)

初開催となる県アマチュア選手権2013男女小学生の部兼関東予選は29日、相模原市南区の相模原ゴルフクラブ・西コース(5700ヤード、パー72)で59人が参加して行われた。男子は12歳の森山友貴(横浜)がパープレーの72で初代王者に輝いた。女子は75で回った11歳の天野真里奈(小田原)が栄冠に輝いた。


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 男子は上位12人、女子は上位11人が、7月29日に千葉・京葉カントリー倶楽部で行われる関東小学生大会決勝に進出する。

◆森山、「金の卵」が実力発揮
 男子小学生の部で、森山が初代王者に輝いた。大会前日に誕生日を迎えたヒーローは「うれしいプレゼント」と、手にした賜杯を眺めて満面の笑みを浮かべた。

 抜群の安定感だった。得意のショットがさえ、全18ホールのうち、14ホールでパーセーブ。7番(451ヤード、パー5)では3打目でピンそば約1メートルに付けてバーディーを奪った。それでも「もう2、3本はバーディーにできた」とかぶりを振る自己ベスト65の12歳の姿は何とも頼もしい。

 憧れはタイガー・ウッズ。3歳でクラブを握り、8歳から米国や台湾など海外を舞台に数々の栄冠を獲得。最長飛距離240ヤードという大人顔負けの力を発揮し、2010年には、かつてウッズも優勝したという米国のジュニアマスターズを制した。

 昨秋からことし4月まで米・サンディエゴに留学。ゴルフのためだけの留学ではなく、英語の勉強やアメフットやバスケットボールなどたくさんの趣味を見つけた。伸び盛りの金の卵だ。

 優勝のごほうびは「相模湾で海釣り。でもまず、おなかいっぱいにたこ焼きが食べたい」と笑う森山。7月の関東小学生大会へ向けて「もちろん優勝する」と意気込んだ。

◆天野、父の言葉で力取り戻す
 女子小学生の部で天野が、父との二人三脚で頂点をつかみ取った。

 出場した3週間前の女子の部決勝でパットの不調から57位タイ。この日も立ち上がりの3ホールで、いずれも約1メートルのパットでショートして3連続ボギーをたたいた。

 「またやっちゃった」。1日400球の打ち込みの成果が表れず、自暴自棄になりかけた11歳を救ったのが父・陽一さん(49)だった。

 「リラックス。予選を通過できればいい」。父の言葉で肩の力が抜け、6番で約5メートルのパットを沈めるなど後半は2バーディーで巻き返した。

 父と娘の約束は優勝すれば東京ディズニーランドに行くこと。ヒロインは「今から楽しみ」と軽やかな足取りでクラブハウスを後にした。



小学生の部(男子)

小学生の部(女子)

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※パンフレットに同封したチラシにパスワードが記載されています。