15歳高木トップ
悔しさバネ 努力開花



2013/6/10 (月)

神奈川アマチュアゴルフ選手権2013 女子の部決勝は、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・東コース(6305ヤード、パー72)で127人が参加して開幕し、昨年2位の高木優奈(小田原)が3バーディー、1ボギーの2アンダーで単独首位に立った。ジュニア(女子15~17歳)の部で優勝した植野星香(川崎)が2打差の2位につけ、3位には昨年4位の鶴岡果恋(横浜)が74で続いた。最終日は11日、出場全選手が参加して行われる。

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初日成績

最終日組み合わせ

悔しさバネ 努力開花
悔しさが、15歳を強くした。2アンダーのトータル70で首位に立った高木。昨年プレーオフで涙をのんだ決勝の舞台で、成長した姿をしっかりと見せつけた。好スコアは磨いてきたパットの成果だった。 出だしの1番(353ヤード、パー4)で1,5メートルのバーディーパット沈め、「距離感が合ってるなと感じて落ち着けた」という高木。7番(140ヤード、パー3)では10メートルのロングパットを難なく決め、前半を3バーディーの会心の出来で滑り出した。 昨年は「あと一歩」に終わり、成長を期した今春。トレーニングに励むも結果はなかなか出ず、スコアは80台前半がやっとだった。「1日のラウンドで3パットを3回、4回と連発していた。まだまだ経験が足りない」。帰宅後にその日のパットを振り返りながら、ひたすら体に覚え込ませた日々の努力が、大一番でようやく花開いた。 後半も7メートルほどのパットを落とさず、1オーバー。「ボギーで仕方がないかなと思ったパットも全部入った。やっぱりゴルフはパターですね」と笑う。 頂点に向けて絶好の位置につけ、11日の最終日に念願の優勝を懸ける。「焦らず、攻めることを忘れずにいきたい」。その顔に力みはない。(神奈川新聞・須藤望夢)

後半は別人のように
○・・2打差で2位につけた植野は、前半3オーバーも後半で3アンダーで取り戻し、優勝争いに踏みとどまった。 前半は8番(325ヤード、パー4)でダブルボギー、9番で(519ヤード、パー5)でボギーと苦しんだ。「前半入らずにいらいらしてしまった」という植野。ショットが安定せず、冷静さを欠いた。 そんな姿を同組の選手らに注意され、「叱ってもらえたことで落ち着けた」という後半は、4バーディー1ボギーと別人のような安定感だった。「普段はうまく切り替えられないけど、きょうは皆さんのおかげ」と胸をなで下ろしていた。

意気込む中学2年生
○・・3位の鶴岡は3オーバーで迎えた9番(519ヤード、パー5)のチップインイーグルで望みをつないだ。「バーディー狙いで寄せるつもりだった」という第3打。軽く振りぬいたショットはカップに吸い込まれた。 後半も「朝のうちに距離感をつかめていた」というパットがさえ、2バーディー、1ボギー、2ダブルボギーにまとめた中学2年生。「ミスショットをきちんとリカバリーできるようになりたい。最終日はきょうよりいいプレーがしたい」と初の栄冠に向け、意気込んでいた。