杉山 単独トップ



2013/6/3 (月)

神奈川アマチュアゴルフ選手権2013男子の部決勝が3日、相模原ゴルフクラブ・東コース(7245ヤード、パー72)で160人が参加して開幕し、予選から勝ち上がった20歳の杉山知靖(横浜)が1イーグル、4ボギーの1アンダーで単独首位に立った。
1打差の2位に昨年4位の荒井健人(同)がつけ、2打差の3位に3度目の優勝を狙う松田永基(海老名)が続いた。86ストロークまでの上位121人が、4日の最終日に進んだ。


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得意のパットで勢い

予選から勝ち上がった20歳の若者が単独首位で初日を終えた。「やった。すごくうれしい」。杉山は優勝を決めたかのように喜びを爆発させ、「得意のパットが良かった」と初々しい笑顔で振り返った。
前半インの11、12番で連続ボギー。「なえてしまった」という気持ちを奮い立たせたのは、もちろん自らの力だった。
流れを引き寄せたのは15番(346ヤード、パー4)。第1打で狭いフェアウエーを捉え、残り100ヤードにつけた。2打目でピンそば1メートルに乗せると、下りのバーディーパットをきっちり沈めた。
これで勢いに乗り、6番の2メートルのパーパットを決めるなど後半はさらにパット、ショットの制度を上げ、1アンダーでトップに躍り出た。
横浜市出身の中央学院ゴルフ部の2年生。日大中で競技を始め、進んだ高知・明徳義塾高で偉大な先輩に出会った。
2年先輩にいたのは、プロデビューした今期すでに2勝をあげている松山英樹。「下半身が安定したパッティングは足が地面から生えているようだった」という。
自身も「指先を開いて地面にしっかりと立つ」ことを意識。片手打ちの練習などで感覚を磨き、「完璧に生かせた」と会心の出来だった。
「優勝して、ぜひ国体に神奈川の選手として出たい」。地元神奈川での快挙に向け、杉山は力を込めた。(神奈川新聞・田辺里奈)


安定感保ち荒井2位
初日をパープレーで終えた22歳の荒井(横浜)が、1打差の2位につけた。ボギースタートとなったが、2番(566ヤード、パー5)で約40ヤードのチップインバーディーを決めて「少し落ち着けた」という。その後の前半7ホールは1ボギー、ショットの感覚を取り戻した後半は2バーディー、1ボギーと安定感を保ち続けた。
昨年は初日6位で、追い上げ及ばずに4位。悲願の頂点に向け「欲を出し、無理に攻めてもいいことはない。できることを1つずつ重ねたい」と言い聞かせていた。

松田「コツコツいく」
2006、08年チャンピオンの松田(海老名)が2打差の3位で初日を終えた。
前半は我慢のゴルフ。アプローチとパターに苦しみ2オーバーで折り返したが、後半奮起した。出だしからパープレーを3ホール続けた後の13案(397ヤード、パー4)。残り95ヤードの2打目をピン横約1・5メートルにつけ、バーディーを奪うと、これで波に乗って後半は1アンダーで回った。
5年ぶりの王座を狙う39歳は「上にいる二人は若い。大人のゴルフでコツコツいきたい」と静かに意気込んだ。