島路 山崎 初V



2013/5/7 (火)

神奈川アマ2013グランドシニア男子の部(70歳以上)とミッドシニア女子の部(60歳以上)が7日、磯子カンツリークラブでそれぞれ18ホールストロークプレーで行われた。
グランドシニア男子(5994ヤード、パー71)は121人が参加。1バーディー、4ボギー、2ダブルボギーの78で回った山崎誠亮(藤沢)が初優勝した。
ミッドシニア女子(5617ヤード、パー71)は33人が参加。8ボギー、3ダブルボギー、1トリプルボギーで88の島路五百子(横浜)が初めて頂点に立った。島路は6月10日、レイクウッドゴルフクラブ・東コースで行われる女子の部決勝の出場権を獲得した。

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グランドシニア男子
出だし絶好調 波に乗る


「盆と正月とクリスマスと誕生日が全部来た感じ」。グランドシニア男子を制した山崎は盛んに照れながら、初めての戴冠を喜んだ。
インスタートの出だしから絶好調だった。7ホールのうち5ホールでパーを連ね、迎えた17番(521ヤード、パー5)。残り約170ヤードの3打目をフォローの風に乗せ、ピン横2メートルにピタリ。初めてバーディーを奪い、並に乗った。
後半も6ホールをパーで回り、トータル7オーバー。「ドライバーも、ウッドも、アイアンも曲がらない。良すぎだよ」と謙遜したが、72歳はこの一戦に懸けていた。
40歳でゴルフをはじめ、多いときは週5回のペースで練習場に通った。県アマは約25年前に出場したきりだったが、「もう一度やってみたい」と機会をうかがっていた。
数ヶ月前から照準を絞って週1、2度の練習に励み、持病の高血圧や腰痛に気を配った。この日の朝は痛み止めをのみ、臨んだ大舞台だった。
トロフィーを手にした山崎は「この年になると誇らしいとは思わない。でも、うれしいね」。表彰式のスピーチは「何より、キャディーさんがすばらしかった」と締めくくった。(神奈川新聞・川村真幸)

ミッドシニア女子
パットで勝機引き寄せ


「本当にありがとう」「信じられない」。ミッドシニア女子を制し、仲間と抱き合って喜んだ島路。表彰式では「同伴者に恵まれ、運もよかった。こんなこともあるんですね」と初々しくスピーチした。
強風と硬いグリーンに他の選手が苦しむ中、前半3ボギー、1ダブルボギー。ティーショットは風を避けて低く、アプローチは「(グリーンが)速いので、(球を)上げて止めよう」と心掛けたのが奏功した。
15番ではグリーン手前約8ヤードからピン横30センチにつけてパー。後半は5番で下りの5メートルを沈めるなどパットがさえ、大崩せずに勝機を引き寄せた。
大学時代はボウリング、30代以降はテニスに打ち込み、ゴルフは子育てを終えた50歳から始めた。夫の清惠さん(61)と年間約150ラウンドして腕を磨き、13年目の62歳で初めて頂点に立った。
次の舞台は、2008年を最後に遠ざかっている女子決勝。
「決勝シードをもらえたことが一番うれしい。少しでも上に行きたい」と意気込んだ。
(神奈川新聞・川村真幸)


女子60歳以上の部

男子70歳以上の部