鳥居5年ぶり頂点



2013/4/30 (火)

神奈川アマチュアゴルフ選手権2013シニア女子の部(50歳以上)は、茅ヶ崎市のスリーハンドレッドクラブ(6137ヤード、パー73)で91人が参加して18ホールストロークプレーで行われ、トータル80で回った鳥居明子(小田原)が5年ぶり2度目の頂点に立った。
強風に小雨が混じる悪天候の中、鳥居はショット、パットともに安定。前半は1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの39。後半は4ボギーの41でまとめた。
鳥居と栗原美佐枝(横浜)川村かおり(藤沢)の上位3人が、6月10日にレイクウッドゴルフクラブ・東コースで行われる女子の部決勝の出場権を手に入れた。

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無欲が安定感生む

初出場初優勝の快挙から5年。再びシニア女子を制した鳥居は「信じられない」と繰り返した。
年明けは多忙でプレーする機会が少なく、3月はドライバーが絶不調。この日朝は強風のため練習ができず「終わったらすぐに帰ろう」と知人と会う約束をしていたという。まるで欲のない姿勢が吉と出た。
64歳のプレースタイルは「イケイケ」。折からの風も雨も「気にならなかった」と平常心でドライバーを振ってフェアウエーをキープし、パットも「感覚があった」と安定した。14番(380ヤード、パー4)では残り約120ヤードの2打目で力を入れすぎたが「辛うじて乗った」。運も味方に付け、3パットは1度もなく、ダブルボギーは1ホールだけ。抜群の安定感でライバルを引き離した。
子育てを終えた45歳でゴルフを始め、5年前の有償で一層のめりこんだ。週2度、2時間の練習で400球を打って腕を磨いている。
「気楽にいったのがよかったのかな。あのときもそうだった」。初優勝の感激を思い出し、「この歳でよく優勝したなぁ」。表彰式を終え、ようやく実感がわいた様子だった。(神奈川新聞・川村真幸)

自滅を悔やむ栗原
トータル83で2位に入った栗原だが「80以上打ちたくなかった。グリーンで打ち過ぎて自滅した」としきりに悔やんだ。
滑り出しはバーディ、パーと上々だったが「バーディー先行のときはいつも打ってしまう」という悪い予感が的中。その後の10ホールで3パットを3度重ね、風にも悩まされて3ホールでダブルボギーとした。
それでも後半は40でまとめ、2009年日本スポーツマスターズ2位の貫禄を示した。栗原は「目標は高く持たなければいけない。(女子の部)決勝では78でプレーしたい」と巻き返しを期していた。




女子50歳以上の部成績