神奈川アマ 2013 ジュニアの部



2013/4/2 (火)

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15~17歳男子

難コース攻略し笑顔
三浦制す


圧巻の前半でタイトルを引き寄せた。15~17歳男子で優勝の三浦大河は、名門の難コースを攻略し「70台もアンダーも初めて出せた」と喜んだ。
その前半は1番で3メートルのパットを沈めてバーディーとすると、4番、6番、9番でバーディー。しかもノーボギー。リラックスでき、「パターも入った」と納得のプレーを振り返る。
しかし後半は、スコアを意識し過ぎてしまい、出だしからボギー。「ショットがずれ始め、ピンに絡まなかった。アプローチで耐えた」。苦しいラウンドながら、大崩れせず2ボギーにとどめた。「上手なので意識していた」という2位の山田 大晟(横 浜)に4打差をつけて栄冠を手に入れた。
名前の大河はゴルフ好きの父が、世界ランク1位のタイガー・ウッズにちなんでつけた。その父の影響で5歳からゴルフを始めた。以後”一筋”の生活を続けて身につけた安定感を発揮できた。
県アマ男子決勝では、中一のときの7位を上回るのが目標。その前に、2日から世界ジュニアの代表を目指した戦いに挑戦する。(神奈川新聞・田辺里奈)

15~17歳女子

植野(川崎)栄冠
攻め貫き自己ベスト


女子15~17歳の部は植野星香が4打差をつけて勝利を飾った。
前半は2バーディー、2ボギーのイーブンで回り、後半は最初の10番でバーディーを奪うなど、3バーディー、1ボギーの2アンダー。自己ベストの70を出す会心のラウンドとなった。
尊敬する宮里藍選手の「ゴルフ以外のことも力を抜かない人間性」に感銘し、学校の勉強も熱心にするようにしている。昨冬はプロと回るATPツアーに参加し、「ボギーから崩れない」精神力を間近に見てきた。それがこの日にも生きた。
前半は5、6番でティーショットをミスして連続ボギー。だが、8番(パー3)で5メートルのバーディーパットを「ここは絶対入れないと」と強い気持ちで沈めた。
後半も13番でティーショットのミスからボギーとしたが、「ここで逆に攻めたいと思った」と開き直って、15番17番のバーディーにつなげた。
「今季はいいスタートを切れた。日本女子アマや日本ジュニアには絶対出たいので、勉強して頑張りたい」とグリーンに舞う桜の花びらのように可憐な笑顔を見せた。(神奈川新聞・田辺里奈)

「入っちゃいました」


「打ったら入っちゃいました」-。15~17歳の男子の谷優太郎(横浜)が11番(157ヤード)で自身初のホールインワンを決めた。
ティーグラウンドからグリーンが見えないため、「冗談で『入ったんじゃない?』と言っていたが、ピン近くの競技委員の様子を見て『本当に入ったんだ』と思った」と驚いた。
法制二年の3年生。直前の全国高校選手権春季大会では69の好スコアも出したが、この日は82。「お話にならない」と肩を落とした。それでも「夏の高校選手権では全国ベスト10位以内には入りたい」と目標を上げた。

我をしのいで頂点に


12~14歳男子の部を制した美村凌我 は2バーディー、2ボギーの内容にも納得はいかない様子。それでも「このスコアだが優勝できて良かった」と笑顔を見せた。
3月までの1年間、ニュージーランドへゴルフ留学。「最高の環境」で自信を付けた。帰国後も毎日300球を4,5時間かけて打ち込む。
「自分に厳しいとよく言われる」と笑う。「我をしのぶ」で「凌我」。最大の敵は自分自身―。名前に込められた意味を胸に、鍛練を続ける。

昨年の雪辱果たす


12~14女子の山口すず夏は、1打差に泣いた昨年の雪辱を果たした。
前半は「アイアンが悪くてピンに寄らなかった」が、それでも38にとどめた。気持ちも入れ替えた後半は35。最終ホールのバーディーが効いて、今年は逆に1打差で競り勝った。
あどけなさが残る中学1年生だが、ベストスコアは大人顔負けの69.今回の優勝で出場する女子の部の決勝は、過去2年連続で「あいえないくらいに打ってしまった」。それだけに「今年は自分のプレーを出して、優勝するために練習を頑張る」と意欲を見せた。



男子15~17歳の部

男子12~14歳の部

女子15~17の部

女子12~14の部