中島4年ぶりV



2013/4/2 (火)

ミッドシニア(65歳以上)男子の部は1日、藤沢市の芙蓉カントリー倶楽部(6036ヤード、パー70)で115人が参加して18ホールストロークプレーで行われ、トータル74の中島廣行(川崎)が4年ぶり2度目の優勝を飾った。
前半4オーバーで折り返した中島は、パターがさえた国判はパープレーでまとめた。金子益章(藤沢)と原継雄(川崎)も74で並んだが、マッチングスコアカード方式で中島が制した。
中島は6月3日、相模原ゴルフクラブ・東コースで行われる男子の部決勝の出場権を獲得。上位6選手は5月24日にレイクウッドゴルフクラブ・西コースで行われるシニア男子の部決勝の出場権を手に入れた。

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65歳以上の部

集中力切らさず我慢


冷たい強風が吹き抜けた朝から一転し、午後は暖かな日差しに恵まれた。ミッドシニアを制したのは、天候の回復とともに自身のプレーを取り戻した71歳の中島だった。
出だしでボギーをたたき、4番でダブルボギー。4オーバーで折り返したが、4年前の覇者は「午後は攻めよう」と集中を切らさなかった。
思いグリーンを見極めてパーパットを決め続け、17番では3メートルのバーディーパットを沈めた。最終18番は「(バーディーを)もう一つ」と力んで林に打ち込んだが、スプーンで巧みにリカバリーしてパーで締めくくった。
同じスコアに3人が並んだ接戦を、上がり3ホールの勝負で競り勝った。「まさか優勝できるとは。棚ぼたです」。仲間の祝福にしきりに照れたが「我慢していれば、何が起こるか分からないと思っていた」と”逆転劇”振り返った。
24歳でゴルフを始め「やるからには負けたくない」と飲食業の傍ら打ち込んできた。古希を過ぎて心掛けるのは「出来上がっているイメージを消さないこと」。週3、4回のラウンドと週1回のジム通いで、それを実現している。
昨年のグランドシニア(70歳以上)に続く頂点で、取り組みの正しさを実感した中島。「次は全日本のタイトルを」と意気軒昂だった。(神奈川新聞・川村真幸)