中学生、川岸史選手が優勝





2009/6/8 (月)

 「神奈川アマ2009」女子の部決勝は6月8日、相模原ゴルフクラブ西コース(6210yd、パー72)に121人が参加、18ホールストロークプレーで行われ、中学3年生の川岸史果(14歳・横浜)が3オーバーの75をマーク。史上最年少で初優勝を飾った。
 男子トッププロ・川岸良兼選手の次女の史果選手は、抜群の飛距離で他の選手を圧倒。3バーディー(4ボギー、1ダブルボギー)を奪う攻撃的なゴルフで県女子アマの頂点に立った。
2位には向後波香(横浜)、河野美桜(相模原)、木戸侑来(横須賀)の3人が77で並んだ。
 同東コース(7204yd、パー72)では男子決勝が開幕。161人が熱戦を展開し、初日は過去2度王者に輝いている藤田大(横浜)がパープレーで首位に立った。86、120位タイまでの130人が9日の最終日に進出した。
 男子優勝、準優勝の2人がツアー競技の「キヤノンオープン」(10月8~11日、戸塚カントリー倶楽部・西コース)への出場権を得る。           
(神奈川新聞・鈴木 秀隆)

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14歳 川岸史 最年少V

最後まで攻め貫く

 初出場、しかも最年少での優勝。予選メダリストの川岸史果(14)が攻めのゴルフを貫き、新女王に就いた。
 最終18番(パー5)残り215ydからの第2打。グリーン手前に三つのバンカーが控える難ホール。他の選手が3オンを狙う中、川岸史は迷わず3Wを選んだ。2オン狙いの結果はバンカー。しかし3打目をピン手前1㍍につけ、バーディーをもぎ取った。「難しいコース、強い相手と戦うほうが楽しい」。気持ちは最後まで折れなかった。
 攻撃的なゴルフを裏打ちするのは確かな技術だ。14番(パー3)は得意とする7Iでピン手前2㍍に運びバーディー。13番(パー5)ではティーショットを林に入れるも、落ち着いてフェアウエーに戻し、3打目でグリーンをとらえパーにまとめた。
 ゴルフ歴はわずかに4年。しかし父にトッププロの良兼選手(42)を持ち、週5回の練習で腕を磨く。「負けず嫌い」と自身を評し、この日決勝に出場した姉の紘子(16)と切磋琢磨してきた。
 「きょうはパットのできがいまいち。80点ぐらいかな」と苦笑いを浮かべる。しかし「なによりゴルフが面白い。もっとうまくなって、いつかはプロになりたい」。その少ない言葉に14歳の力強い気持ちがこもった。                     
(神奈川新聞・木村 敦彦)

中高生3人が2位

○…女子決勝は3人の中高生が2位に食い込み、三者三様の表情を見せた。
13歳で2位となった中学2年生の河野美桜は、7番(パー5)で得意のドライバーで飛距離を稼ぎバーディー。「アイアンの精度が上がれば、もっと上を目指せるはず」とさらなる成長に意欲的だった。
 高校1年生の15歳、向後波香は、5ボギーの我慢のゴルフ。バーディーこそなかったが「集中力を切らさずに最後までラウンドできた」と満足感をにじませた。
 昨年、3連覇を達成した木戸愛の妹、木戸侑来はショットは安定していがパットに苦戦。3回の3パットが響き、“姉妹連覇”に一歩届かなかった。ラウンド後も「今年は私.が優勝したかった。本当に(パットが)入らなくて、泣きたくなった」と悔しさをにじませていた。

藤田、貫禄の首位

 男子の部は、2003年、04年の覇者・藤田大(32)が3バーディー、3ボギーのパープレーで初日のトップに立った。02年には日本アマで栄冠に輝いた実力派は「まずまずのスコアで回ってこられたのでよかった」と振り返った。
藤田

前半のアウトを1バーディー、2ボギーで折り返すと、10番(438yd、パー4)で平均275ydのドライバーショットを生かし、2打月をピン左横1㍍につけてバーディーとするなど、2バーディー、1ボギーと盛り返し、王者の貫禄を見せた。
 「優勝を意識してラウンドしたことはない」という藤田は、「あすも今日と同じようなプレースタ
イルで楽しくできればいい」と自然体で話していた。      (神奈川新聞・鈴木 秀隆)

女子成績

男子成績