寺本激戦を制す
恒吉が初の栄冠





2009/4/13 (月)

 ゴルフの「神奈川アマゴルフ2009」ミッドシニア女子の部(60歳以上)とグランドシニア男子の部(70歳以上)は4月13日、横浜市の磯子カンツリークラブ(女子5534yd、男子6113yd、ともにパー72)にミッドシニア女子61人、グランドシニア男子96人が参加、18ホールストロークプレーで行われた。
 両部門ともにトップに3人が並ぶ激戦となった。ミッドシニア女子は79の寺本優子(鎌倉)が、グランドシニア男子は75の恒吉英明(横浜)が、ともにマッチングスコアカード方式により栄冠に輝いた。
寺本は6月8日に相模原ゴルフクラブ・西コースで行われる女子の部決勝への出場権を獲得した。



年間355Rの成果実る

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恒吉選手

 ○…昨年、年間355ラウンドをこなした〃鉄人〃恒吉が2度目の出場で初優勝。「やっぱりゴルフは楽しい」と相好を崩した。
 場数を踏んでいるだけに、大崩れしない、丁寧なゴルフが随所で光った。8番(パー4)は、ティーショットをバンカーに入れるも、残り80ydの2打目をPWでグリーンに乗せパーセーブ。15番(パー5)では第3打をピン奥7㍍につけると、下りのストレートラインをねじ込んでバーディーを奪った。
 45歳からゴルフを始めし、本格的に大会に参加したのは60歳を過ぎてから。恒吉は「自然環境も毎年変わるし、何度やっても飽きない。体が動く限りラウンドしたい」と満足そうに話していた。

練習の成果実を結ぶ


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寺本選手

パットに苦しみながらも、アプローチにさえを見せた寺本が、ミッドシニアの初代女王に輝いた。2007年のシニアに続き、2度目の栄冠に「練習の成果」と笑顔を見せた。
 ことし66歳。しかし「最近、また飛距離が伸びたんです」。週2回のラウンドと毎日約300球を打つ練習は欠かさない。
 5番(パー4)は残り30ydからの2打目をピン下4㍍にピタリ。上りのフックラインを読み切り、柔らかいタッチでこの日唯一のバーディーにつなげた。9番(パー5)では、パーオンから3パットしてのボギーもあっただけに「パットさえよければもっとよかったのに」と苦笑いだった。
 3人が同スコアに並ぶ接戦となったが、15番から4ホール連続のパーが効き、頂点に立った。「ライバルにも恵まれて、いい緊張感で楽しめました」。ラウンド後は充実感に浸っていた。
 21歳でゴルフを始め育児期闇は競技を離れかものの、通算のゴルフ歴は約30年。「もちろんプレーは真剣だけど、楽しむ余裕もできてきた」と寺本。決勝大会に向け「もっと練習していいゴルフで楽しみたい」と意気込んでいた。      (神奈川新聞・木村 敦彦)


女子60歳以上の部
男子70歳以上の部