斉藤、堀川がメダリスト





2009/4/14 (火)

ゴルフの「神奈川アマ2009」は4月14日、男子の部第4、第5予選を18ホールストロークプレーで行った。
 第4予選は横浜カントリークラブ西コース(6385yd、パ72)に173選手が参加し、パープレーの斉藤重一(横浜)が初のメダリストに。7番(145yd、パー3)で鈴木美幸(綾瀬)がホールインワンを達成した。
 メダリストを除く83までの62人に加え、84で並んだ11人のうち、マッチツグスコア方式上位の8人を加えた計70人が5月25日、湘南カントリークラブで行われる準決勝に駒を進めた。
 第5予選は大相模カントリークラブ東西コース(6773yd、パー72)に160人が参加し、75でまとめた16歳の堀川未来夢(海老名)が初のメダリストに輝いた。
 5月25日に本厚木カンツリークラブで行われる準決勝へは、メダリストを除く87までの上位67人が進出する。
 斉藤、堀川の両メダリストは6月8日、相模原ゴルフクラブ東コースで行われる男子の部決勝大会への出場権を得た。              (神奈川新聞・塩野 重大、鈴木 陸夫)


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斉藤選手

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堀川選手

「上がり症」を克服

 ○…挑戦4度目で初のメダリストに輝いた斉藤。競技歴20年余、52歳のベテランにして「スタート地点に立つたびに『来年はもう出たくない』と思うくらい」という「上がり症」を見事に克服した。
 前夜も寝付けず、起床は競技開始6時間前の午前3時半すぎ。ただ、この日はゴルフの方も目覚めが早く、2番(パー4)でまず「貯金」。7番ショートでも約12㍍を沈めて二つ目のバーディーを奪うなど、3パットなしのほぼ完ぺきな内容だった。
 「最後まで、次の一打だけを考えて回ったのが良かった。決勝なんて見当もつかない」と、ラウンド後も額に汗する斉藤。まだ見ぬ大舞台へ早くも緊張気味だった。 (横 浜)

ベテランが快挙達成

 ○…「入ったというより、消えた」。7番(パー3)でホールインワン達成の鈴木美幸の、正直な感想だ。
 7番アイアンでグリーンやや右を狙ったが、横風にあおられてピン手前3㍍に。転々とし、そのままカップへ転がり込んだ。5番(パー4)でトリプルボギーをたたき、「少しカッカしていた」はずが、競技歴25年で2度目の快挙だ。
 「思い通りにならないし、悪いときも偶然もある」と達観するベテラン54歳。予選通過ぎりぎりの71番目で準決勝進出を決めるなど、最後までツキを独り占めしていた。    (横 浜)

地の利生かした16歳

○…第5予選の雨中の難コースを制したのは厚木北高2年の堀川。毎週末キャディーのアルバイトに通う知り尽くしたコースで地の利が生きた。2打差の2位に〝同門″鈴木亮(高ゴ連)がつけたのは偶然ではなかった。
 12番は「右のOBが浅い」。少々のロスは承知で「左側を刻み気味に攻める」作戦が当たってバーディー。16番パー5の2打目は「左斜面の上に乗れば、転がって落ちてくる」と自信たっぷり。
 「雨は好き。周りが崩れる分有利になる」と不敵に言ってのける16歳。「未来へ夢を持て」と授かった名前そのまま、将来は「誰からも愛されるプロゴルファーに」。6月8日、初めての県アマ決勝は、その第一歩だ。  (大相模)


横浜成績

大相模成績