木戸3連覇 成長示した18歳

2008/6/9 (月)

kido
優勝カップを手に微笑む木戸愛選手


「神奈川アマ2008」は6月9日、相模原市大野台の相模原ゴルフクラブ西コース(6118ヤード、パー72)で女子決勝が18ホールストロークプレーで行われ、木戸愛(横須賀)が4バーディー3ボギーの71で、予選、準決勝を勝ち上がり組と決勝シード選手を加えた130人の頂点に立ち、大会3連覇を達成した。
 木戸は持ち前のドライバーショットがさえ、後半のインは2バーディー、ノーボギーの34で回り、2位以下に3打差をつける快勝だった。2位には斉藤愛璃(厚木)、3位には日大高の佐藤千紘(横浜)が入った。
 また、同東コース(7204ヤード、パー72)で男子決勝が開幕。160人が熱戦を展開し、初日は金子光規と青木龍一(ともに横浜)が1オーバーの73でトップに並んだ。87ストローク、116位タイまでの126人が10日の最終日に進出した。
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3連覇を成し遂げた木戸愛選手(いずれも花輪久写す)


木戸3連覇 成長示した18歳

3連覇を決めるウイニングパットを慎重に流し込むと、ようやく安堵の表情が浮かんだ。女子決勝を制した木戸愛は「3連覇は狙っていた。結果はよかったけれど、すごく苦しかった」と胸の内を明かした。
 2番から3連続ボギーという苦しい滑り出し。同組の優勝候補、斉藤に先行を許した。
だが慌てない。240ヤードに達するティーショットがある。13番(476ヤード、パー5)をバーディー。これでイーブンパーに戻した。終わってみれば1アンダー。「ロングホールで確実にバーディーを取っていく」との青写真通りの試合運びだった。
 元プロレスラーの父・修さん(58)譲りの高い身体能力は「受け継いでいると思うし、感謝しています」と自信になっている。そこにアプローチやパターの技術を積み上げ、「悪くなっても取り返せる自信がついて、落ち着いてできた」。劣勢をはね返し、しかも71はこの大会で自己最高。3年間の成長の証しだった。
 今春に東北高を卒業し、プロテストを受けながら実家の横須賀で腕を磨く。「きょうの苦しかった経験は、次のテストにつながるはず」。3連覇の栄誉を胸に、18歳は新たな舞台へと飛び立つ。                  (神奈川新聞・浅川 将道)

3年連続2位 斉藤、終盤乱れる

 「ドライバーのミスがいい流れを途絶えさせてしまった」。3年連続2位の斉藤愛璃は、勝負どころでのティーショットの乱れを悔いた。
13番で木戸に追いつかれたものの、イーブンパーの首位タイで迎えた15番で左の林に打ち込んだ。安全策を取った選択に後悔はないが、3オンできずボギー。ここでリードを許した。
 続く16番もボギーとし、最後は同い年のライバルに3打差をつけられていた。今回も初優勝には手が届かず、「迫いつかれて少し硬くなってしまった」と心の乱れを認めた。
 だが「全体的にドライバーがラフに行ってしまう中、課題だったパットでカバーできたのは自信になった」と収穫も挙げ、「次につながる敗戦だと思う」と前を向いた。
                          (神奈川新聞・鈴木 陸夫)

男子決勝 第1日

8年ぶりか、初Vか

金子光、青木龍 が首位


○…男子の部初日は、2000年優勝の金子光規(39)と日大2年の青木籠(20)が73で首位に並んだ。
 金子は「調子は良くも悪くもなかった。ティーショットが安定していたのが良かったのかな」と振り返った。
 8年ぶりの優勝も射程圏にとらえるが「前回の優勝も気付いたらトップにいたという感じ。今回もうまくいけばいいけれど」と自然体を貴く。
一方の青木は昨年、2打差の3位に終わり悔しい思いをした。その分、「初日から飛ばそうとして気持ちが空回りし、チャンスを逃した」と首位発進にも反省しきり。だが「ミスを恐れずトップを狙いたい」と若者らしく初の栄冠に意欲を燃やしていた。


相模原GC西 天候・曇りのち雨、晴れ 女子参加者130名 欠場4名
相模原GC東 天候・曇りのち雨、晴れ 男子参加者160名 欠場9名

女子の部決勝
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男子の部決勝第1日
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