山本選手 貫禄のV

2003/6/2 (月)

一般の部 昨年覇者

2位に6打差の圧勝

山本秋夫選手(写真左)
 6月2日、愛川町の大相模カントリークラブ(6850yd、パー72)で男子シニア55歳以上の部を行い、参加172選手が18ホールストロークプレーで熱戦を展開した。午後から強くなった風と連日の大雨でやや重くなったグリーンで各選手スコアメークに大苦戦する中、昨年の一般男子の部の覇者・山本秋夫(横浜)初の王座を獲得した。
山本は前半を3アンダーで折り返し、後半は幾度ものピンチを我慢強くしのいでパープレーでまとめ、トータル1イーグル、4バーディー、3ボギーの69ストローク。2位以下を6打も離す圧勝だった。
 2位にはトータル75ストロークで4選手が並んだ。 
なお、山口俊行(茅ヶ崎)が西の6番(165yd、パー3)でホールインワンを達成した。              (西山 佳宏、真野 太樹)

 

 

ここ一番集中力維持

強風の後半 耐えて栄冠


 実力者らしい安定した戦いだった。一昨年はシニア50歳代の部を制し、昨年は一般男子の部で頂点に立った山本秋夫(55)が3年連続でタイトルを勝ち取った。
 会場は、5月のKGA倶楽部対抗戦で77をたたいたコース。それでもスタートの西1番(ロング)でいきなりイーグルを奪って優位に立つと、3番(ミドル)でも4・5㍍のロングパットを沈めてバーディー。この時点で「5つへこまそうと思った」(山本)という好調ぶりだった。
そして、風か強くなった後半は、一転して我慢のゴルフ。ラフに入れること多数、東9番(ミドル)ではティーショットをバンカーに入れるなどピンチがあったが、ベテランらしく集中力を切らさなかった。4番(ミドル)では約13・5㍍を残したパターでのアプローチがそのままカップイン。ここ一番での精神力と技で栄冠をつかみ取った。
 40歳を過ぎてから競技ゴルフを始め、会社勤めの傍ら試合に出続けている遅咲きの市民ゴルファーは「途中で投げ出さない我慢強さが身に付いてきた」と自身の成長を分析。「ゴルフは自分と戦いだが、知らない人と一緒にプレーするのだから、楽しく回りたい」という言葉に、ゴルフを愛する姿勢が見て取れる。
 山本は、3つ目のビッグタイトル獲得に「会社の仲間の理解と妻の応援のおかげです」と感謝。この日は普段は応援に来る妻の節子さんは自宅で吉報を待っており、「家に帰ったら? 明日の新聞を見ろ、と言ってやりますよ」。同い年の妻への愛情を、照れ隠しにそう話した。   (西山 佳宏)

 

 コースの相性抜群

 〇…昨年、初代チャンオンに輝いた高槻天歩(58)=藤沢=が、ことしは2位に入賞し、貫録をみせた。
 3バーディー、6ボギーで75ストロークというスコアに高槻は「ことしは、ベスト10に入ればいいと思っていたからね」と満足そう。
 年間約80回もコースに出るという本格派。昨年は東6番から7番へのカート道で1㍍を超えるヘビを見て、その後3ホール連続バーディー。ことしも同じ場所で探してみたというが、「いるかなと思ったけど、ダメでしたねえ」と苦笑い。
 それでも2位という好結果で表彰式に臨み、「このコース(大相撲)は、今大会でしかプレーしないんですけど、好きなんですよ」と笑顔が絶えなかった。

 

30年目の快挙

生涯初のホールインワン

西6番で山口選手

山口俊行(64)=茅ヶ崎=が後半の西6番ホール(165yd)でホールインワンを達成。ゴルフ歴約30年で初という快挙に「きょうはキャディーさんもいい方で、いいムードでプレーできたのがよかった」と会心の笑顔を見せた。
 シニア部門では3度目の出場になるという山口。この日の成績は11オーバーだったが、西6番で「キャディーさんのアドバイス通りに6番Iで打った」というショットを絶妙にグリーン上に落とし、ホールインワンを成功させた。
 ことし3月で約40年の会社勤めを終え、「サラリーマン時代より、家の用事で忙しくてね」と笑うベテランゴルファー。親類にもゴルフを勧めてきたそうで「僕がゴルフを教えてあげた姉や妹の方が、先にホールインワンを達成した。これでやっといい報告ができますね」と喜んでいた。(真野 太樹)

シニア55歳以上の部 大相模カントリークラブ
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