初代王者に高槻選手

2002/6/3 (月)

 

6月3日(月)、愛川町の大相模カントリークラブ(6850yd、Par72)に173選手が参加して「神奈川アマ2002 シニア男子55歳以上の部」が行われた。
 昨年大会までは50歳代、60歳代、70歳以上の3部門で行われていたが、今回から55歳以上(シニア)、65歳以上(ミッドシニア)、70歳以上(グランドシニア)の3部門となった。
 55歳以上の初代チャンピオンに輝いたのは、5アンダーをマークした高槻天歩選手(藤沢)。前半を2アンダーで折り返し、後半はあがり3ホールで連続バーディーと攻め、トータル7バーディー2ボギーの67ストロークで、接戦の2位以下を6ストロークも離す圧勝だった。


 

「幸運のヘビ」出現
〝神懸かり的〟プレー連発


 「なんでそんなにうまくいっちゃうの?」本人よりも、一緒に回った選手の方が驚きの表情で引き揚げてきた。トータル5アンダー。男子シニア55歳以上の部は、高槻天歩選手(57)が爆発的なスコアで制した。
 パープレーを目標にスタートしたという高槻選手。後半の6番ホールで2アンダーとなり、目標はほぼ達成していた。だが、そこからがすごかった。あがり3ホールで、5メートルぐらいのバーディーパットを次々とカップイン。まるでグリーンに溝が刻み込まれているかのように、ボールは正確にカップに吸い込まれていった。
 5アンダーはゴルフ暦32年の高槻選手にとっても自己ベスト。だが「いつもよりラインを膨らませてアバウトに打ったら、なんだか入ったんだよ」と、実感はわかない様子。バーディーラッシュの直前、カート道で1メートルを超えるヘビを見たといい、「ヘビは縁起がいいって言うけど、あれはゴルフの守り神かもね」と、まさに〝神懸かり的〟なスーパープレーを振り返った。
 とはいえ、高槻選手は先週、箱根仙石ゴルフコースで行われた「男子の部第4準決勝」でも2アンダーでトップ通過したばかり。運ではなく、「アップダウンのある戦略的コースが得意」という実力を遺憾なく発揮している。「がむしゃらにピンを狙わず組み立てるということが50歳を過ぎて分かってきた」と高槻選手。シニアと呼ぶにははばかられる、まさに絶好調だ。
 17日は男子の部決勝。「決勝は距離が長いから無理。来年のシード権が取れる20位が目標だよ」と首を振る高槻選手だが、ゴルフの神様に守られて、元気なシニアチャンピオンは台風の目になるかもしれない。(和城 信行)
 

・神奈川アマ2002シニア男子 55歳以上の部 結果速報(02.6.3)