天野 初の頂点
神奈川アマ2020



2020/11/13 (金)


県アマ女子の部

県アマチュアゴルフ選手権2020「女子の部」(県ゴルフ協会主催、神奈川新聞社など共催)は13日、レイクウッドゴルフクラブ・東コース(6327ヤード、パー72)で女子の部が行われ、104人が18ホールストロークプレーで競った。
8バーディー、4ボギー、1ダブルボギーのトータル70で回った法大1年の天野真里奈(小田原)がマッチングスコアカード方式で初の栄冠に輝いた。
芳崎海沙稀(厚木)が2位に入り、3連覇を狙った東京・共立女二高の1年相原紗奈(川崎)は3位だった。



強気でせめて逆転


「ここで勝たなければ目指す舞台では戦えない」。来春のプロテストを控え、並々ならぬ決意で臨んだ18歳の天野が勝負に出たのは後半だった。
折り返しの時点で首位を2打差で追う展開。猛チャージのきっかけをつかんだのは12番(480ヤード、パー5)だ。「優勝したいという思いで吹っ切れた」。それまでの手首をこねるようなスイングを修正し、1打目に約260ヤードを稼いで2オンに成功。そこから3連続バーディーを奪ってリズムに乗った。
最終18番こそダブルボギーに終わったが、後半だけで計5バーディー。マッチングスコアカード方式で、同じ70ストロークで並んだ芳崎との接戦を制した。
攻めの姿勢は、10月の日本女子オープンを制した原英莉花の戦いを参考にしたという。原の師である「ジャンボ」尾崎将司に厚木北高時代から指導を受けており、原とコースも回った。「(12番で)イーグルを狙った強気が好循環につながった」と振り返る。
今秋に大学のゴルフ部を退部し、プロ転向の準備を本格化させている。
「攻めて攻め続けて観衆を魅了できるゴルファーに自分もなりたい」。原もつかめなかった神奈川アマの頂に立ち、決断に迷いはなくなった。
(神奈川新聞・矢部真太)

惜敗芳崎、表情明るく


マッチングスコアカード方式で2位に終わった芳崎は厚木北高、法大の6学年後輩に優勝を譲る形になったが、「楽しい気持ちで戦えたし、いいスコアが出たのでうれしい」と表情は明るかった。
コロナ禍のリモートワークで都内の職場まで往復4時間の通勤がなくなり、練習量を確保。自宅で腕を磨いてきたパットが好調で5バーディーを奪った。今後は指導者を目指すといい、「子どもたちにゴルフの楽しさを伝えていきたい」と夢を描いた。



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県アマ20 女子決勝第1日
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