
2020/9/16 (水)
県アマゴルフ・ミッド男子の部決勝
ゴルフの県アマチュア選手権2020(県ゴルフ協会主催、神奈川新聞社など共催)のミッド男子(30歳以上)の部決勝最終日は16日、戸塚カントリー倶楽部・西コース(6896ヤード)で行われ、1アンダーの71で回った中村勝一(川崎)が初日の6位タイから巻き返し、トータル145で初の栄冠に輝いた。
最終日は前日78ストロークまでの60選手が出場。6位タイでスタートした佐々木賢(横浜)がトータル146で2位に入った。
欲かかず 好機導く
【ミッド男子の部決勝最終日】通算1オーバーで優勝した中村(川崎)=戸塚CC西コース
尊敬する県内アマゴルフ界の強者に続いた。初優勝の中村(川崎)は「18ホールを終えてもまだ戦っている余韻がある。タイトルの実感がない」。ライバルたちから祝福の握手を求められ、喜びをかみ締めた。
前半の出だしで早速ボギーをたたく不運にもめげなかった。「欲をかかず我慢すればチャンスは訪れる」。6番(パー4)ではフェード気味の球筋で残り150ヤードとし、9番アイアンでピン右4メートルに寄せた。3打目を沈め、7番でも連続バーディー。後半は手堅くパープレーにまとめた。
武器となったのが、磨いてきたフェードボールだ。不安定なショットの改善へ助言を求めたのが、6歳上のいとこで前回王者の松田(海老名)だった。「貫き通せば結果は出る」と励まされ、41歳は実戦を想定して何度も練習ラウンドを重ねてきた。小麦色に焼けた肌は努力の証しだ。
自営の不動産業もコロナ禍で対面営業できない時期があり、「競技ができるだけ幸せ」と中村。目標とする存在と同じ頂点に立ち、感慨に浸った。「よき兄、先輩にようやく並べた。これからも挑戦者で戦います」
佐々木、力んで2位
初日6位タイの佐々木が4バーディー、4ボギーのパープレーで2位に食い込み、「緊迫した戦いを経験できてよかった」と胸をなで下ろした。
15年ぶりの出場で躍進も「しびれる状況で攻めようとして力んだ」という最終18番でボギーをたたき、優勝には1打届かなかった。11月の男子の部決勝へ向け、「今度は最後まで堅実に戦いたい」と誓った。
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