
2016/6/30 (木)
神奈川アマ 2016女子の部決勝最終日は30日、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・東コース(6317ヤード、パー72)で、最終日の18ホールストロークプレーが、135人により行われた。
首位で出た19歳林菜乃子(湯河原)が6バーディー、1ボギーの67をマーク、通算7アンダーの137で初優勝を果たした。
1打差の2位には、67で回って追い上げた原英莉花(横浜)が入った。林と並んで初日首位の鶴岡果恋(同)は通算2アンダーで3位だった。
圧巻の7アンダーだった。初日の2アンダーからさらにスコアを伸ばし、首位を譲らない完全優勝。「いろんな人から応援されてきたけど、いままで一回も勝てていなかった」。悲願の初優勝に、19歳は笑顔をはじけさせた。
「落ち着いてプレーできた」と前半をトータル5アンダーで折り返し、11番でもバーディーで6アンダー。このまま順調だと思われた後半14番(432ヤード、パー4)だった。約2メートルのパーパットを決められず、この日初めてのボギーをたたいた。
「2年前が頭をよぎった」。2014年の決勝で、初日は5打差をつけて首位でおえたものの、
最終日に同じ後半14番でまさかのダブルボギー。逆転を許し、2位に終わり、悔し涙を流した。
弱気返上雪辱果たす
だが、今月にプロテストの最終選考を控え、日夜練習に励む林は崩れなかった。「もう同じ失敗は繰り返さない」と続く15番、16番で連続バーディー。2年前の悪夢を吹き飛ばし、「いつもなら弱気になっていた。もう一度気持ちを入れ直せたのは大きな成長」と納得の笑顔を見せた。それでも、世界で活躍するプロを目指す林は「ここがゴールではないし、プロになることがゴールでもない」と喜びには浸らない。「まだ何も始まっていない。プロテストに向け、明日からまた練習し続ける」。夢に向け、すぐに気持ちを引き締めた。
2位 原
首位肉薄も「相手が上」
高レベルの試合を演出したもう一方の“主役”が2位の原(湘南学院高)だった。トップから1打差の3位でスタートした最終日はノーボギー、5バーディーで首位林に肉薄。トータルでも前回の優勝スコア(139)を上回った。特に目覚ましかったのが後半の猛チャージ。14番(432ヤード、パー4)でピンまで15メートルの第3打をチップインさせると、17、18番もショットがさえ、たて続けにバーディーを決めた。
しかし、首位の林もスコアを伸ばし、なかなか逆転できない。「予想外のところで決めるし、決めるべきところはしっかり決めていた。最善を尽くしたが、相手が上だった」。そつのないプレーに脱帽した。
高校3年生とは思えない飛距離を武器に、卒業後はプロテストに挑戦する。「今年が最後の県アマという気持ちで挑んだ。まだまだ腕を磨かないといけない」と気持ちを新たにしていた。
我慢のゴルフで3位
初日首位タイだった湘南学院高2年の鶴岡はスコアが伸びず、3位に終わった。我慢のゴルフだった。17番(360ヤード、パー4)で1メートルのバーディーパットを外すなど、前日に続きパットが決まらず苦しんだ。「優勝を狙っていた」だけに、昨年(7位)を上回る好成績にも渋い表情。
この日一緒に回ったのはプロテストの最終予選に臨む2人と高校の先輩。16歳は「実力者ばかりで緊張した」というが、刺激にはなったようだ。「毎日練習に励み、パターを上達させて来年は優勝します」と誓っていた。
成績