2012/5/7 (月)
「神奈川アマ2012」シニア女子の部(50歳以上)決勝は、茅ヶ崎市のスリーハンドレッドクラブ(6137ヤード、パー73)で101人が参加して、18ホールストロークプレーで行われた。
田谷千秋(横浜)が、2バーディー、7ボギー、1ダブルボギーの通算7オーバー、トータル80で2連覇を飾った。
上位3人は、6月11日にレイクウッドゴルフクラブ・西コースで行われる女子の部決勝の出場権を得た。
悪い流れ断ち切る1打
パーがななかなか取れない。連覇を狙う女王は序盤から苦しんだ。アウトスタートで6ホールを終え、5ボギー、1ダブルボギー。「ありえない」。10日から始まる日本女子シニア選手権の前哨戦ー。今大会をそう位置づけていた田谷にとって、出ばなをくじかれる展開だった。
フェアウェーが狭く、狙い場所をなかなか見出せなかった。ショットは意図せぬ方向に曲がり、何度もラフに落ちた。「気持ちで守りに入ったからかな。曲がらないように意識すればするほど曲がっちゃう」。焦りはさらにショットを乱す悪循環に陥った。
転機は8番(パー3)。ティーショットが落ちたのは、ピンから約8メートルの位置。スライスラインのロングパットを決め、この日初めてのバーディーを奪った。
その一打で何か吹っ切れた感じがした。「とにかく後半は気持ちよく振ろうと決めた」。気持ちの上で楽になったせいか、パターにもリズムが生まれた。インコースは1バーディー、2ボギー。わずか1打差だが、連覇を達成した。
2010年の日本女子シニア選手権は2位。今年は「うまい人が多いから目標は5位かな」と控えめながら、気分よく、再び訪れる大舞台を見据えた。(神奈川新聞・深沢剛)
女子50歳以上の部 スリーハンドレッド