
2010/10/27 (水)
神奈川で初開催となった第28回全国都道府県対抗アマチュアゴルフ選手権大会PRGR CUP(全国新聞社事業協議会主催、神奈川新聞社主管)最終日は10月27日、大磯町のレイクウッドゴルフクラブ・西コース(6690yd、パー71)で行われ、団体戦で神奈川A(藤田大、松田永基、小原淳)が3人合計446ストロークで6年ぶり4度目の優勝を飾った。2位には愛知が454、3位に岡山が459で続いた。神奈川Bは463で7位タイ(参考記録)。
個人では、飯田耕正(愛知)が5アンダーの137ストロークで2連覇。小原淳(神奈川A)が4位、青木龍一(神奈川B)5位、松田永基(神奈川A)が6位にそれぞれ入賞した。第29回は愛媛で開催される。
初日の26日を首位で折り返した神奈川Aの3人は、強風のこの日も安定したゴルフを展開、全国の頂点に立った。 (神奈川新聞・木村敦彦、東真一)
「チームのため」結実
6年ぶりの頂点へ、最後まで冷静に「チームのため」を貫いた。47都道府県の48チームが3人の合計スコアで争った団体戦。地元開催の神奈川Aが、熊本に並ぶ最多4度目の優勝を果たした。2位に8打差となる圧勝劇で、チーム最年少の小原は「一安心。開催県で最高のメンバーだった」と満面の笑みを浮かべた。抜きんでた絶対的エースがいても、団体は1人の力では勝てない。それを証明した2日間だった。「アマ王者」の藤田が初日に続き、この日も7オーバーと不調。18番ではティーショットを池に入れるなど、らしくないミスが目立った。初日に3アンダーとした小原も、この日はボギー先行の苦しい展開。2人の折れそうになった心をつなぎ止めたのは、「地元で団体優勝」との必死の思いだった。
全員の口からそろって聞いた「チームのため」という思い。前日は76で回った松田は、最終日で72と立て直して個人6位。「みんなのために、1打でも抑えていく。セーフティーに攻められた」結果。 重圧をはね返し、総合力の結集で勝ち取った栄冠だった。
神奈川B・7位タイ
層の厚さで好成績
難易度の高いコースで、助け合いながら勝ち取った個人成績5位、チーム〝7位タイ″だった。神奈川勢最年少の青木(神奈川B)は「神奈川の層の厚さを実感した。いい刺激をもらえた大会でした」と感慨を込める。
22歳の青木から、最年長62歳の中原までBチームの年齢差は実に40歳。チーム一の若手は初日を18位タイで終えると「タッチとか、いろいろチームメートと話して」速いグリーンに対応した。
この日最初の1番(566yd、パー5)では、速いスライスの難しい沈め、ディー発進。12番(547yd、パー5)では左ラフから残り約220ydの第2打を強気に攻めてグリーンへ。バーディーにまとめパワーも見せつけた。「アドバイスも参考にして気持ちよくラウンドできました」と笑顔で話す。終わってみれば、Aチームの優勝で参考記録とはなったが、7位の鹿児島に並ぶトータル463の好成績をたたき出したBチーム。神奈川アマなどを通じ今大会のチームメートたちとも、常によきライバルとして腕を磨き合ってきた青木は「全国のアマゴルファーに、神奈川の実力を見せられたのがうれしい」と声を弾ませていた。
成績はこちら