栄光へ熱戦再び

2010/6/6 (日)

男子170選手、女子115選手が激突

県内アマチュアゴルファーの頂点を決める「神奈川アマ2010」は男子の部決勝が14、15日に平塚富士見カントリークラブ・大磯コース(6678yd、パー70)で、女子の部決勝が14日にレイクウッドゴルフクラブ・西コース(6252yd、パー72)で行われる。

 男子の部には、5会場で行われた準決勝の通過者とシード選手ら170人が参加。初日120位タイまでの選手が、翌日の最終ラウンドに進む。

 女子の部には、予選・準決勝を勝ち抜いた選手ら115人が参加し、18ホールストロークプレーで女王の座を争う。 決選戦を前に注目選手を紹介する。            
(神奈川新聞・川村真幸)

男子14、15日 平塚富士見CC大磯コース

最年少Ⅴ狙う伊藤

32歳の藤田も実力安定


そのあふれる才能は、大会関係者に「石川遼をしのぐ」とも評される湘洋中3年の伊藤誠道(藤沢)。 昨年の大会王者で、2002年に日本アマも刺した実力者・藤田大(横浜)。
 この2人が、神奈川アマナンバーワンの座をめぐる戦いの軸になりそうだ。
 14歳の伊藤は昨年、関東アマと全日本パブリック、関東ジュニアで優勝。日本アマ2位。今年に入っても全国中学春季大会を制するほか、先週の長岡CC(新潟)での関東アマ決勝では惜しくも2連覇は逃したものの堂々2位入賞するなど勢いに乗っている。豊富な練習量でつちかったショット、パットの完成度は高く、すきがない。最年少優勝がなるか、注目される。
 実績十分の32歳藤田は、昨年も日本ミッドアマを制するなど高い実力を維持している。県アマは03、04年にも優勝しており、4度目の王座を狙う。
 この2人を追うのは、過去の優勝者や上位入賞者たちだ。
 その筆頭は、09年3位、08年準優勝の青木龍一(横浜)。先週の関東アマ決勝では3日目までトップ、最終日後半でくずれたものの最後まで優勝争いを演じた。特にアイアンとパターが巧みで、高い総合力で勝負する。
06、08年を制した松田永基(海老名)はパワー抜群のショットが健在。07年王者の角田浩導(横浜)も、頂点をうかがっている。
 このほか、第1予選メダリストで中大ゴルフ部の荒井健人(横浜)、昨年KGA月例1位の小原淳(横浜)、東海大ゴルフ部監督で過去3度(1999、01、04年)の優勝歴を誇る石井保行(相模原)も実力十分だ。
 ジュニア世代では、日大高3年の柘植野徹(横浜)、厚木北高3年の堀川未来夢(海老名)に勢いがある。堀川は第5準決勝を2位通過と、好調を維持している。

女子14日 レイクウッドGC西コース

本命不在で混戦模様

勝敗分ける「堅実プレー」


昨年優勝の川岸史果(横浜)、同2位の向後波香(横浜)、同3位タイの木戸侑来(横須賀)ら実力のあるジュニア勢が同日程の高校大会に出場するため本命不在の混戦模様だ。
 抜け出しそうなのは、抜群のパワーを誇る日体大3年の中村美枝(横浜)。飛距離だけでなくパターのうまさや冷静なコース分析も光り、7位タイだった昨年から飛踵を期す。
 昨年3位タイだった中学3年生の河野美桜(相模原)も、持ち前の器用さと大人顔負けの冷静なプレーで頂点をうかがう。
 日本女子ミッドアマの元王者で2005年優勝の高橋香雅美(松田)、昨年国体代表の石川陽子(横浜)も優勝を狙える実力の持ち主だ。
 ベテラン勢では、昨年日本マスターズ2位でパワーのある栗原美佐枝(横浜)、5月の日本女子シニアで2位になった田谷千秋(横浜)らが上位をうかがう。
 昨年まで会場だった相模原ゴルフクラブは距離があり、ロングヒッターに有利だった。今年の会場のレイクウッドは、ミスのない堅実なプレーが求められる。コースに合わせたプレーを貫けるかが、勝敗のポイントになりそうだ。

男子決勝・初日組み合わせ

女子決勝組み合わせ