
2007/6/12 (火)
一昨年6位タイ、昨年4位タイの優勝候補

「神奈川アマ2007」の男子の部決勝最終日は6月12日、相模原市の相模原ゴルフクラブ東コース(7259yd、パー72)に122選手が参加して行われ、初日トップの角田浩導(横浜)が72で回り、通算2アンダーの142で初優勝した。 角田と同じ組で回った藤田大(横浜)が1打差の2位、最終日に68と猛チャージをかけた青木龍一(横浜)が3位に入り、昨年の優勝者・松田永基(海老名)が4位で続いた。
来年の決勝シード権は通算157までの上位20人が獲得。最終日の競技を終えた102選手(上位20人を除く)が準決勝シード権を得た。 (神奈川新聞・浅川 将道)
流れ戻したロングパット
「しびれる前に、時間をかけずに決めたかった」。ウイニングパットを短いテンポで流し込み、角田が力強くこぶしを握った。同じ組の藤田と2打差で迎えた後半、15番までに貯金をはき出した。17番(パー5)では3打目をピンそば30㌢に寄せた藤田に対し、約8㍍を残した。
相手はバーディーが確実。ロングパットを沈めなければならない緊張感にも「6番でも同じようなラインを入れていた。ラインを読んでいるうちに入る気がしてきた」。下りのフックラインを読み切ってバーディーとし、流れを取り戻した。
最終18番ではティーショットを林に打ち込んだ藤田に対し、フェアウエーをキープし、グリーンに2オン。これで勝負あった。一昨年は6位タイ、昨年は4位タイ。自身を「ずっとタイトルを取れそうで取れなかった優勝候補」と笑う。4月に双子の男児が生まれ、この日も妻に抱かれて駆け付けた。16番からは2人の名前入りのボールに替え、「2人が幸運を持ってきてくれたのかもしれません」。
横浜市出身の35歳。「連覇して初めて強いと思われる。来年も狙いたい」。ゴルフを始めたのは社会人になってからという30代目の王者が、早くも連覇に名乗りを上げた。
藤田、追い上げも力尽きる
○…角田と同じ最終組で回った2003年、04年の王者・藤田が猛追した。2打差で迎えた後半、随所に技術の高さを疲露し、15番で並んだ。17番(パー5)では残り60ydの3打目をSWで直接カップを狙うとピンまで30㌢につけ、楽々バーディーとした。
だが、最終ホールでティーショットを右の林に打ち込み「あの時点で終わってしまった。自分のミス」と藤田。このホールをボギーとし、角田と1打差がついた。
2002年の日本アマを制し、7日に終えた関東アマでは「ハニカミ王子」石川遼(杉並学院高)を3打差上回る4位に入った実力者。「1位じゃなければ2位も100位も一緒。また勉強し直します」と話していた。
男子の部 決勝最終日
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