栄冠へ最後の激戦





2007/5/31 (木)

男女300選手が腕前競う


県内アマチュアゴルファーの頂点を決める「神奈川アマ2007」は、男子決勝を11、12日、女子決勝を11日、相模原市の相模原ゴルフクラブで行う。
昨年から2日間開催になった男子は、同クラブ東コース(7259yd、パー72)で激戦を繰り広げる。3月末からの予選、準決勝を勝ち抜いた126人に、決勝シード選手らを加えた182人が参加。初日120位タイまでの選手が、12日の最終ラウンドにコマを進める。  同クラブ西コース(6118yd、パー72)を舞台に熱戦を展開する女子は、予選、準決勝を通過した85人に、シード選手を加えた計118人が、18ホールストロークプレーで腕前を競う。
(神奈川新聞・浅川 将道)

11、12日・男子 相模原ゴルフクラブ・東コース

松田ら3選手が軸

ベテラン、学生陣にも勢い

 男子は昨年優勝の松田永基(海老名)、角田浩導(横浜)、藤田大(横浜)の実力者が優勝争いの中心となる。
松田
2006年度優勝 松田 永基(海老名)

 抜群の飛距離と切れ味鋭いアイアンで昨年初めて頂点に立った松田。昨年の兵庫国体では、成年男子個人戦6位タイにつけ、神奈川の総合3位入賞に貢献した。松田とともに国体に出場した角田は、5月の東日本パブリック選手権で6位と好調だ。藤田は高いレベルで実力が安定しており、2002年日本アマ王者の実績は突出している。
 過去最多3度の優勝を誇る石井保行(相模原)のほか、専大・高橋賢(藤沢)や日大・青木龍一(横浜)、東海大・久米朗文(松田)も勢いがある。
 石井は母校・東海大ゴルフ部の監督に就任し、実戦から離れているのが気がかりだが、豊富な経験と勝負強さは光る。高橋は平塚富士見CCでの関東アマ第8予選をトップ通過し、県アマ第5準決勝でもトップに立った。
 オールラウンダーの青木、兵庫国体少年の部で神奈川勢トップだった久米も上位が狙える。
 このほか、昨年の都道府県対抗選手権で神奈川勢として初の頂点に立った風間智行(横浜)、昨年プレーオフで敗れ優勝を逃した鹿島康裕(相模原)、飛距離のある庄司由(横浜)、第7予選で2位に5打差と圧倒的な力を見せた北村晃一(川崎)、叔父譲りの技術の高い伊澤秀憲(日大高)が面白い存在だ。

11日・女子 相模原ゴルフクラブ・西コース

好調の高校生2人

ベテランとのV争い

 前回女王・木戸愛(横須賀)と同2位・斉藤愛璃(厚木北)の高校生2人と、高橋香雅美(松田)と栗原美佐枝(横浜)のベテランが優勝争いを繰り広げそうだ。
木戸
2006年度優勝 木戸 愛(横須賀)

 5月の関東女子決勝では木戸7位、斉藤12位。6月19日開幕の日本女子アマの出場権を得た2人の好調ぶりがうかがえる。172㌢の恵まれた体格から放つ強烈なショットと、攻めのゴルフが持ち味の木戸に対し、ことしの県ジュニアの部(15-17歳)で2連覇し、ナショナルチーム入りを果たした斉藤。激しい競り合いが期待される。
 2005年優勝の高橋は、男子顔負けの飛距離と、攻めのパッティングが持ち味。上位入賞常連の栗原はキャリア十分で、苦境で真価を発揮する。
 4人を追う1番手は森本麻衣(厚木北)。ジュニアの部では斉藤と同ストロークで並び、女子準決勝はトップ通過。ゴルラ歴3年と大舞台での経-駿不足は否めないが、下半身が安定したことで正確性が増した。
 豪快なショットを誇るジュニアの部15-17歳3位の佐藤千紘(日大高)、予選メダリストでグリーン周りの小技が光る中山ゆかり(寒川)、昨年6位の法大・中田春加(茅ケ崎)、日本女子アマ出場まで1打差に迫り、伸び盛りの岡津中・向後波香(横浜)も上位に名を連ねそうだ。

組み合わせ(男子の部)
組み合わせ(女子の部)